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つくばエクスプレス6両から8両編成に 混雑緩和へ沿線自治体は歓迎

1編成あたりの車両数を6両から8両に増やすつくばエクスプレス=首都圏新都市鉄道提供

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 つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(東京都)は、列車の編成を現在の6両から8両に増やす。2030年代前半の実現を目標にする。通勤・通学時間帯の混雑を緩和するためで、周辺自治体からは歓迎の声が上がっている。【太田圭介、宮田哲】

TXの利用客数

 TXの利用客数は05年の開業以来、右肩上がりで増えている。1日あたりの平均でみると、05年度は15万700人だったが、12年度に初めて30万人を超え、18年度には38万6300人と開業初期の2倍以上に達した。

 沿線住民からは混雑緩和を求める声が強まり、五十嵐立青・茨城県つくば市長ら沿線の9市区長が今年2月、首都圏新都市鉄道の柚木浩一社長に対し、8両編成化を求める書面を提出していた。

 同社によると、6両から8両に増やすことで、1編成で輸送できる乗客数は3割程度増えるという。さらに20年春をめどに朝のラッシュ時間帯の本数を増やす。

 これらの対策が実現すれば、午前7時半からの1時間で169%に達している混雑率(18年度)が、150%を下回る見通しだという。慢性化しているダイヤの遅延も改善するとみられる。

 8両編成化にあたり、秋葉原からつくばの全20駅を対象に、ホームの延伸とホームドアの増設▽変電所の増強▽八潮駅などでの車両留置線の延伸――などの関連工事を実施する。整備費用として約360億円を見込む。

 ただ、TXは駅の大半が高架化または地下化されており、資材搬入などに時間がかかる。このため、工事には10年程度かかるとみられる。

 TX沿線にあるつくばみらい市の小田川浩市長は8月下旬の定例記者会見で「駅はすごく混雑しているので、非常に喜ばしい」と8両化に期待感を示した。

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