【11月6日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)は5日、ドーピング規定違反で出場停止処分を科されている男子テニスのヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki)の処分期間を、18か月から12か月に軽減すると発表した。

 スイスに本部があるCASの上訴委員会は、元世界ランク12位のトロイキが求めていた処分無効の訴えは退けたものの、ドーピング検査を逃れようとしていた形跡は見られないという裁定を下した。

 2010年にセルビア代表として国別対抗戦のデビスカップ(2010 Davis Cup)を制したトロイキは、国際テニス連盟(International Tennis FederationITF)から処分を言い渡され、その撤回を求めて8月にCASへ裁定を申し出ていた。

 トロイキは4月のモンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2013)で行われた薬物検査で、血液サンプルを提出しなかったことが違反となり、7月に処分を科された。

 処分が軽減されたとはいえ、トロイキはセルビアがタイトル奪還を目指す15日開幕のデビスカップ(2013 Davis Cup)決勝、チェコ戦のメンバーに入ることはできない。(c)AFP