ベアリングの価格カルテル 長年の悪弊断ち切れず
2012/04/21 15:45更新
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4千億円規模とされる巨大市場の価格カルテルに捜査のメスが入った。機械に不可欠な部品のため「機械産業の米」とも呼ばれるベアリング。価格調整は、業界の“悪弊”として続いていた可能性もあり、関係者は「悪質性は高い」と話している。
べアリングは機械の回転部分に組み込まれて摩擦を減らす重要部品で、新幹線から扇風機まで、幅広い機械製品で利用されている。
公正取引委員会によると、今回のカルテルが始まったのは平成16年。当時は4年後に北京五輪を控え中国国内で建設ラッシュが始まり、世界的に資材費が高騰した。「不況にあえぐ国内の顧客からは値下げ圧力も強い。カルテルを結んででも安定した利益を確保したかったのではないか」と業界関係者は振り返る。
以降、捜索容疑となった22年7月を含め、値上げは計5回行われた。4社のシェアは合計8割を占めるだけに、業界内部では、それぞれ「第1次値上げ」「第2次値上げ」と名前が付くほどのニュースとなったという。
だが、ベアリング業界で価格調整が指摘されたのは、今回だけではない。昭和48年に、各社の営業担当役員らが会合を開いて、価格を決めていたとして公取委から行政処分を受けていた。公取委幹部は「結局悪弊が断ち切れなかったのかもしれない。ベアリングは幅広い分野で利用されている実態もあり、(カルテルは)悪質で国民への影響は大きい」としている。
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