わたしマ～ツ～バ♪ドラ１松葉、登場曲にあみん…オリックス

オリックスと仮契約を終え、グリコの看板前でポーズをとる大体大・松葉

　オリックスは１６日、ドラフト１位指名した大体大・松葉貴大投手（２２）と大阪市内のホテルで入団交渉を行い、契約金９０００万円プラス出来高３０００万円、年俸１５００万円で仮契約を交わした。背番号は１１。１年目の２ケタ勝利を目標に掲げた左腕は、マウンドへの登場曲として３０年前に大ヒットした、あみんの「待つわ」を使用するプランを披露した。

　入団が決まった最速１４９キロ男が、懐かしの名曲に乗って名前を売る。「覚えてもらいやすいフレーズ。（この曲で）応援してくれたから頑張ろうと思えた」。全国的な知名度と人気を獲得するため秘密兵器として用意したのが、大学でもテーマ曲に使用した「待つわ」だ。

　わたしマ～ツ～バ、いつまでもマ～ツ～バ

　このオリジナル替え歌による応援は大体大の名物で、関西だけでなく神宮球場でも披露され、全国のファンを驚かせると同時に「松葉」の名前を一瞬で印象づけた。

　自身と同様に大学から投手に本格転向して花開いた大体大ＯＢの上原浩治（レンジャーズＦＡ）は、１年目に２０勝４敗、防御率２．０９で最多勝や最優秀防御率、新人王などタイトルを総ナメにした。登場曲は「待つわ」だが、松葉は「勝ち数にこだわり１０勝はしたい」とタイトルを“待たず”に奪いにいく。

　◆松葉貴大（まつば・たかひろ）１９９０年８月１４日、兵庫・姫路市生まれ。２２歳。東洋大姫路高で左肘を剥離骨折し、２年秋に投手から外野手転向。３年時にセンバツ４強。大体大で投手に再転向し、阪神大学リーグでは通算５５試合で３１勝１３敗、防御率１．６６の成績を残した。１８０センチ、７７キロ、左投左打。

　◆あみん　岡村孝子と加藤晴子による女性デュオ。１９８２年７月に「待つわ」でデビューすると、２人の無表情な歌唱スタイルなどが話題となり、オリコン年間売り上げ第１位に輝く１０１万枚の大ヒットを記録。同年のＮＨＫ紅白歌合戦に出場した。翌８３年１２月に活動を休止したが、０７年に再開。現在までにシングル６枚、アルバム５枚をリリースしている。