【8月19日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)は18日、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)からクロアチア代表MFマテオ・コバチッチ(Mateo Kovacic)を獲得したと発表した。

 レアルは声明で、「レアル・マドリードとインテルは、マテオ・コバチッチの移籍で合意しました。コバチッチはクラブと6年間契約を結ぶことになる」と発表している。

 スペイン国内メディアの報道によると、移籍金は最大3500万ユーロ(約48億円)と伝えられており、 21歳のコバチッチはメディカルチェックを終えたあと、19日にファンにお披露目される予定となっている。

 母国クロアチアのディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)で選手生活をスタートさせたコバチッチは、2013年に移籍したインテルで通算97試合に出場し、8得点を記録している。

 インテルのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は先日、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の財務規定により、クラブの至宝であるコバチッチの放出はやむを得ないとの見解を示していた。

 サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でクロアチア代表のチームメイト、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)と同僚になったコバチッチだが、高額な移籍金で加入するにもかかわらず、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)やトニ・クロース(Toni Kroos)、イスコ(Isco Alarcon)らとのポジション争いは困難を極めると予想されている。 

 今夏の移籍市場で例年にない静かな動きをみせていたレアルだが、コバチッチを獲得したことにより、欧州の有望な若手タレントを引き抜くという近年のトレンドは維持されることになった。

 コバチッチの加入により、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)移籍が濃厚とされるアシエル・イジャラメンディ(Asier Illarramendi)の退団が現実味を帯びることとなった。(c)AFP