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銀めっき線

銅の表面に均一な銀をメッキした高精度導体です。

銀めっき線とは

銅は電気導電率が2番目に高い金属であり、広く電線・ケーブルに使用されています。この銅の表面に電気導電率トップの銀をメッキすることで、電気導電率が向上し、高周波・高速伝送に適した材質となります。また、銀は耐熱性(痛点)が高いため、フッ素等の高温での被覆も可能です。

三洲電線の銀めっき線の特徴

・高精度の外径均一性
長年培った伸線技術を活かし、素線外径公差±2㎛かつ長尺での伸線加工が可能です。

・キズの少なさ
銀は非常に柔らかい金属のため、通常加工ではキズができやすいデメリットがあります。
当社では特注の設備パーツの仕様と熟練作業者による製造により、外観キズの少ない製品のご提供が可能です。

・メッキはがれ検知
独自で構築した測定装置により、長尺でのメッキはがれを自動検知することが可能です。
これにより不具合製品流出防止につながります。

製造可能なサイズ

※スマートフォン等でご覧の場合は表をスクロールできます。

素線サイズφ1.3㎜以下(50㎛、30㎛などの極細サイズも製造可能)
めっき厚ご指定に応じためっき厚(ASTM準拠、薄めっき対応も可能)

主な使用事例
(納品実績)

カテーテルチューブ成形用芯材 生体適合性のある銀をめっきした線材により、フッ素樹脂の薄肉焼き付けでの使用が可能です。また、当社線材は外径安定性に優れキズの少ないため、チューブの品質向上に貢献します。

高級オーディオケーブル用導体 電気導電性の極めて高い銀めっき線を用いることで、他とは一味違うサウンドを実現します。更に当社の伸線・撚り技術により、プロ・マニア垂涎の一品をご提案できます。

自動車用センサ線 電気導電率の高い銀めっき線により、“もしものとき” に即座に反応し安全を守るためのセンサとして使用されています。陰ながら私たちの生活を守っています。

医療向け電子ワイヤ用導体 身体への負担の少ない低侵襲治療には医療機器の小型化・高出力化が求められます。電気導電率の高い銀めっき線は高周波特性に優れ、一般銅線よりも細径化が可能です。

高周波・高速通信同軸ケーブル用導体 電気導電率の高い銀めっき線は高周波特性に優れています。当社伸線・撚り技術により、高品質の次世代通信ケーブルの開発に導体から応えてまいります。

製造工程

伸線工程(アニーラ付き)

銀めっき線を目的の細さになるまで引き延ばしていきます。伸線と同時に電気的に軟化することで伸び率を高めます。
また、繊細な銀めっき製品では、特注パーツを使用することで、キズが少なく、外径の安定した製品を製造することができます。

集合工程

撚り線の場合はお客様の仕様に合わせて複数の線を束ねます。