1億5200万円不正受給で解雇 全日本吹奏楽連盟事務局長ら2人

1億5200万円不正受給で解雇 全日本吹奏楽連盟事務局長ら2人
吹奏楽の全国規模のコンクールなどを主催する全日本吹奏楽連盟の事務局長ら2人が、給与に上乗せする形で合わせて1億5000万円余りを不正に受け取っていたとして、懲戒解雇されました。
一般社団法人全日本吹奏楽連盟によりますと、いずれも男性の50代の事務局長と40代の事務局次長の2人が、去年までの9年余りにわたって、給与や賞与に上乗せする形で合わせて1億5200万円を不正に受け取っていたということです。

税務申告とは別に、理事会などに報告された決算書では、上乗せ分はコンクールの会場費や楽譜の制作費などに付け替えて計上されていたということで、2人は27日付けで懲戒解雇されました。

内部から指摘があり連盟が調査していたということで、聞き取りに対し2人は連盟の丸谷明夫理事長の承認を受けていたと話しているということです。

一方、丸谷理事長は会見で「そうした事実はない」と否定し、連盟は今後、刑事告訴などを検討するとしています。

会見で、丸谷理事長は「中学生、高校生、大学生など、皆さんの信頼を裏切り深くおわびいたします」と述べ謝罪しました。