店頭で品切れ相次ぐ トイレットペーパー、「在庫は十分」
2020年03月01日07時25分
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スーパーやドラッグストアでトイレットペーパーやティッシュペーパーが品切れになる店舗が相次いでいる。マスクの品薄が他の紙製品にも波及すると懸念した消費者がまとめ買いに動いているようだ。メーカーやスーパーは、在庫が十分あるとして、冷静な対応を呼び掛けている。
ティッシュなど品薄に 「原材料マスクに」デマ拡散―ネットで高額転売も
大手スーパーでは、先週末から一部店舗でトイレットペーパーのほか、生理用品も急激に売れ始めた。インターネット交流サイト(SNS)などでトイレットペーパーもマスク同様買えなくなるとの情報が広がり、一時的に店頭から商品がなくなる状況になっている。購入個数を制限する張り紙をしている店舗もある。
安倍晋三首相は29日の記者会見で「事実ではないうわさが飛び回っている。十分な供給量が確保されている」と強調した。関東で約100店を展開するスーパーの幹部も「マスクと違い、在庫は十分ある」と話す。製紙大手幹部は「買いだめの動きが収まれば、品薄は解消されるだろう」との見方を示す。