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iPSでの脊髄治療、慶大が17年度に臨床研究

 慶応大の中村雅也准教授(整形外科学)は6日、脊髄損傷の患者をiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って実際に治療する臨床研究を、2017年度に始める計画を明らかにした。

 京都市で開かれた日本再生医療学会で発表した。今年施行される再生医療安全性確保法に基づき、16年に国に研究内容を申請する。

 脊髄損傷では、交通事故などで背骨の中枢神経が傷つき、手足が動かせなくなる。中村准教授や岡野栄之同大教授(生理学)らの研究チームは、iPS細胞から作った神経の元になる神経幹細胞を患部に移植し、途切れた神経をつなげる計画だ。

 対象は、事故から2〜4週間後で、患部の炎症が収まり傷口が固まり始める前の患者20人前後。移植する神経細胞は患者1人につき700万〜1000万個で、京都大が今年末にも大学などの研究機関へ提供を始める再生医療用のiPS細胞から作製するという。

2014年3月7日16時06分  読売新聞)

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