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【麻生ぶら下がり】靖国参拝「政治とかマスコミの騒ぎから遠くに置かれてしかるべきもんですよ」(10日夜)
麻生太郎首相は10日夜、終戦記念日の15日に靖国神社を参拝するかどうかについて「国家のために尊い命を捧げた人たちを、政争の具にするのは間違っている。(靖国神社は)政治やマスコミの騒ぎから最も遠くにおかれてしかるべきもんですよ。もっと静かに祈る場所だ」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。
【内閣支持率上昇】
−−先週末に各社が行った世論調査で内閣支持率が上昇している。受け止めは
「え? TBSの内閣支持率が上がっていることに対する…」
−−そうですね。各社の…
「各社の。へーーーえ」
(総理、口元を緩めながらしばらく沈黙。記者から笑い)
「ええ、そうですね、支持率が上がった理由は、ちょっと私に聞いていただいても分かりませんけれども、少なくとも、いろいろ解散の後の話でしょうから、これまでの間いろいろ政策を訴えてきて、各候補者みな同じように地元でやっておられると思います」
「それが少しずつ、なに? 政策というものがきちんと理解されつつあるのかなあ、という。ちょっと感想と言われてもそれ以上答えようがありませんね」
【街頭演説の感触】
−−今おっしゃられたように、実質選挙戦が始まる中で総理も街頭に出て支持を訴えているが、具体的にはどういった点が有権者に受け入れられていると考えているか
「そうですね、どの会場もえらい暑かったり雨が降ったりしている中ですけれども、大変熱心に聞いていただくっていうのが、4年前と少し違うかなあ、と思っているのが一つ」
「二つ目は、あの、途中から、話を始めて帰られる人がおられませんね。途中から、普通集まると、街頭でやってると、どんどんどんどん立ち止まらず人が行くのが普通ですし、立ち止まって長くおられる方っていうのは少ないもんだと、私はそういうもんだと思っておりましたけれども、少なくとも話を最後まで聞いていただく、熱心に聞いていただく方が多い」
「うーん、あとはどうでしょう、今までに比べて若い世代がかなり多いのははっきりしていると思いますね。いずれにしても、あの、そういう反応というの見てると、やっぱり今の日本とか、将来とか、雇用とか、そういった景気とかいうものに関心が高い、そう理解していますけれども」
【靖国参拝】
−−朝日新聞です。15日の終戦の日に総理は靖国神社に参拝されるつもりはあるか
「靖国の話については、おたく(朝日新聞)の新聞に投稿したことがある。読んだことがありますか?」
−−存じております
「じゃ、それが答えです」
−−総理…(別の記者)
−−15日…(朝日記者。前の記者と質問がかぶる)
「(朝日記者に対し)あなたの質問、まだ少し不満のようだから」
−−いえいえ
「まだ読んでないようだから」
−−(朝日記者)15日以外の日でも同様に、お考えについては…
「読んだ、あの記事を読んだ上でその質問をしておられるんですか? あれに書いてあると思いますけどね。その上で皆さんに分からせようと思って聞いておられるという風に理解する、そういうことかしら?」
「僕は靖国というものは、少なくとも国家のために尊い命を捧げた人たちを、政争の具とか、選挙の騒ぎとか、新聞のネタにするのは間違ってると思ってます。あれは、最も政治とか、そういったマスコミの騒ぎから遠くにおかれてしかるべきもんですよ。もっと静かに祈る場所だと、それが答えです」