« 検索結果一覧に戻る  
ジアリルエーテルICSC: 1071 (4月 2004)
3,3'-オキシビス(1-プロペン)
1-プロペン, 3,3'-オキシビス-
CAS登録番号: 557-40-4
国連番号: 2360
EINECS番号: 209-174-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。 酸または酸化剤と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。 火花防止工具を使用する。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

   
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 嗜眠。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 感覚鈍麻。 吐き気。 嗜眠。 意識喪失。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・換気
・すべての発火源を取り除く
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・酸および酸化剤から離しておく
・「化学的危険性」参照
・安定化した状態でのみ貯蔵
・冷所
・暗所に保管
 
包装
 
ジアリルエーテル ICSC: 1071
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。 

化学的危険性
爆発性過酸化物を生成することがある。 酸および酸化剤と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C6H10O / (CH2=CHCH2)2O
分子量: 98.2
・沸点:94 ℃
・融点:-6 ℃
・比重(水=1):0.8
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:5.79 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.1
・引火点:-6 ℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.7(計算値) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
蒸気は、眼、皮膚および気道を刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 意識低下を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 


許容濃度
 

環境
・この物質の、環境への影響は十分に調べられていない
 

・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する
・臭気と許容濃度との関係は、不明である
・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する 

付加情報
  欧州分類
 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021