ゆいレールと沖縄県内のバス事業者4社の路線バスで利用できる沖縄初の交通系ICカード「OKICA(オキカ)」が20日から、ゆいレールで先行利用が始まり、那覇空港駅の改札機がすべて新型に変更された。22日までに各駅に1~2台の対応機を置き、30日には全15駅すべての改札機が入れ替わる予定。各駅ではオキカを購入したり、定期券をのせ替えたりする乗客の姿がみられた。

沖縄ICカード「OKICA」がモノレールで先行運用されることを祝う仲吉良次社長(左)ら=20日、ゆいレール那覇空港駅

 那覇空港駅で20日午前、先行運用開始のセレモニーがあり、沖縄ICカード社と沖縄都市モノレール社の仲吉良次社長や沖縄県の川上好久副知事、オキカ命名者の中島優子さん、デザイン者の安里亮祐さんら関係者がくす玉を割って事業スタートを祝った。

 仲吉社長は「オキカには『沖縄の暮らしが変わる』という思いが込められている」と語り、来年4月のバスへの導入後もICカードのサービスを拡充していく方針を説明した。

 カードをかざして電子マネーで運賃を決済するICカードと、券面のバーコードをかざして読み取る新型のQR乗車券の2種類。30日以降は、従来の磁気乗車券・紙券は使えなくなる。ICカードは500円の預かり金を含め1千円から販売している。