梨泰院事故、警察署や消防など7カ所捜索 高まる批判受け韓国警察庁
ソウル=鈴木拓也 稲田清英
ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で150人以上が亡くなった雑踏事故で、韓国警察庁の特別捜査本部は2日、ソウル警察庁や現場を所管する龍山署、区役所、消防署など7カ所を家宅捜索に入った。事故をめぐっては、政府や警察庁が安全対策や危険を伝える通報への対応の不備を認めている。韓国では行政への批判の声が強まっており、警察庁は警察などの法的な責任について捜査するとしていた。
10月29日午後10時15分ごろに起きた事故では、3時間以上前から、路地に人が密集している危険性を伝えたり、対応を求めたりする警察への緊急通報が11件あった。
韓国警察庁は1日、緊急通報の内容を公表。事故当日の午後6時半過ぎから続いた現場の市民からの訴えでは「人々が圧死しそうになっています」「大事故が起きる一歩手前」「人数の統制を」「早く来て下さい」といった切迫性を伝える声が相次いでいた。警察関係者によると、警察官が臨場して対応したのは11件のうち4件だったという。
また韓国政府は、ハロウィー…