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STORAGE STRATEGY

[米国]
サンドフォース、クライアントSSD向け新コントローラ「SF-2200」「SF-2100」を出荷開始

既存の「SF-1200」と比べて2倍のパフォーマンスと強力な暗号化機能を提供

(2011年02月25日)

 SSD(Solid-State Drive)コントローラ大手の米国SandForceは2月24日、同社のクライアント向けSSD用コントローラ「Client SSD Processor」の第2世代製品となる「SF-2200」および「SF-2100」の出荷開始を発表した。

 SF-2200とSF-2100は、第1世代の「SF-1200」と比べて2倍のパフォーマンスを提供し、暗号化機能も強化されている。

 SF-1200は128ビットAES暗号化アルゴリズムを採用していたが、SF-2200とSF-2100は、これに加えて256ビットAES暗号化アルゴリズムを採用している。両コントローラは、受け取ったデータをまず256ビットAESアルゴリズムで暗号化し、SSD上のNANDフラッシュ・メモリに書き込むときに、128ビット・アルゴリズムで再び暗号化すると、SandForceのプロダクト・マーケティング担当シニア・ディレクター、ケント・スミス(Kent Smith)氏は説明した。

 「新コントローラは、どのような定義から見ても、過剰なほど強力な暗号化機能を提供する」(スミス氏)

 SF-2200は6GbpsのSATAインタフェースに対応しており、システム・メーカーから投入されつつあるSATA 3仕様を採用する新型マシンでの利用が想定されている。SF-2100はSF-1200と同じく3Gbps SATAに対応しており、SATA 2を採用している現行システム向けとなっている。

 SSDメーカーは、SandForceの新コントローラを採用した製品をすでにリリースしている。例えば、米国Corsairは2月24日、SSDの新ライン「Force Series GT」を来週、CeBIT 2011でプレビューすると発表した。Corsair Force GT SSDはSF-2000を搭載する。

 「SATA 3対応システムが急速に普及しており、ヘビーユーザーは、SATA 2より格段に高いSATA 3のスループットを生かせるSSDを求めている」と、Corsairのメモリ製品担当副社長、サイ・ラ(Thi La)氏は語った。「新しいForce GT SSDは、最速のSATA 2ドライブの最大2倍の転送速度を実現する。ハイパフォーマンス・システムにうってつけだ」

 スミス氏によると、新コントローラのパフォーマンス上の大きな強みの1つは、データの読み取りと書き込みが同じ速度でできることだという。例えば、SF-2200は最大500MB/秒でのシーケンシャル読み書き、SF-2100は最大250MB/秒でのシーケンシャル読み書きが可能だ。

 また、SF-2200とSF-2100のIOPS(1秒間に処理できるI/O回数)は、ランダム読み書きで最大60,000となっている。

 SF-2200とSF-2100はセキュリティ面では、256ビットAES暗号化を採用しているほか、Trusted Computing Group(TCG)のクライアントベース・システム向けセキュリティ仕様「Opal」に対応している。

 また、両コントローラは、NAND型フラッシュメモリの高速インタフェース仕様であるONFi2とToggleに対応し、同期データ転送をサポートしている。SF-1200は非同期転送しかサポートしていなかった。同期データ転送のサポートにより、データ転送速度は最大166MT/秒となっている。

 「クライアントSSDメーカーはこれらの新コントローラの採用により、コンピュータ・ユーザー・エクスペリエンスを最適化し、全体的な生産性を向上させる高パフォーマンスの製品を投入できる。こうした製品の登場に伴い、メインストリームのノートPCとデスクトップPCでのSSDの採用が加速していくだろう」と、SandForceのCEO、マイケル・ラーム(Michael Raam)氏は声明で述べている。

(Lucas Mearian/Computerworld米国版)




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