前々節千葉戦で退席処分を受けたため、前節福岡戦はベンチ入りできなかった柱谷哲二監督。メインスタンドの関係者席から試合を見つめた。
試合の感想を聞くと、「レフェリーに問題がある」と切り出し、その後、レフェリングについて不満が爆発した。
「全体的にジャッジが不安定だし、カードを出す基準がバラバラ」と語り、「福岡はもっと早く退場者が出ていたはずだし、少なくとも3回は流していたら決定機という場面があった」と振り返る。
前々節も度重なる不安定なジャッジに業を煮やして、最後はドリンクボトルを投げて「人生初の」退席処分を受けてしまった柱谷監督。ただ、怒っているのは「ミスジャッジ」に対してというわけではない。「その後のジャッジの検証について伝えてもらえない」ことが問題だと語る。
「検証してミスジャッジだったらミスジャッジだったと伝えてもらいたい。ジャッジが覆らないのは理解している。でも、それだけで気持ちが落ち着くし、信頼関係ができると思うんですよ。今は未熟なところを隠そうとしている。それはよくないし、それではレフェリーのレベルが上がらない。もっと責任を持ってもらいたい」
東京V監督時代、J2降格が決まった試合で福西崇史選手が退場処分を受けたことがあった。その後、そのジャッジを下した岡田正義氏からは「ミスジャッジだった」と謝罪があったという。「それで僕らは納得できるんです。お互いリスペクトしようというのならば、レフェリーも非は非と認めるべきだと思うんですよ」。
「選手にはレフェリーに文句を言うなと言っている。だから、僕らが言わなければ誰が言うのか。このままでは選手がかわいそう」。今季、例年以上にレフェリングについての苦言を多く聞く。レフェリングレベル向上へ、闘将からの提言は果たして届くのか。
(水戸担当 佐藤拓也)
2012年4月18日 19:20