成田大致が語る、THE 夏の魔物がセカンドアルバム『この部屋が世界のすべてである僕、あるいは君の物語』
THE 夏の魔物が12月19日、セカンドアルバム『この部屋が世界のすべてである僕、あるいは君の物語』をリリース。成田大致に動画インタビュー
THE 夏の魔物が12月19日、セカンドアルバムをリリース。THE 夏の魔物はフェス「夏の魔物」を主催する成田大致を中心としたバンドだ。これまでDPG、夏の魔物、THE 夏の魔物とバンド名を変えてきた。そのたびに「ファーストアルバム」をリリースするも、セカンドアルバムをリリースする前にバンドは消滅していた。今回の『この部屋が世界のすべてである僕、あるいは君の物語』は待望のセカンドアルバムだ。そしてこのセカンドアルバムで成田大致の音楽スタイルがようやくセカンドフェーズへと進むことになった。それを象徴したのが2曲めに収録されている10分に及ぶ「コンプレクサー狂想組曲」だ。ピアノと歌で始まってヘヴィメタルからロックンロールへと移り、EDM〜テクノ〜オルタナ〜ミクスチャーロック〜ヒップホップへと変化していく。生演奏、打ち込みが入り乱れ、ボーカルもTHE 夏の魔物全員が担当。このカオス感、ハイパー感はまさにTHE 夏の魔物が目指していたものであり、『この部屋が世界のすべてである僕、あるいは君の物語』というアーティストとリスナーの頭のなかに渦巻く妄想を見事に音楽に置き換えている。そのアンサーソングのように3曲め「音楽の魔物」で「カテゴリーなんて意味ねえ!」「人間、みんな嘘だらけ」と叫ぶ。この2曲のハイパー感とカオス感がとても気持ちいい。今回の作品は成田大致と、THE 夏の魔物のライブを音楽面でサポートしてきたギタリスト越川和磨(西くん)のふたりを中心に制作されたという。そのやり方がバンドに新風を吹き込んだ。(森内淳/DONUT)