1ユーロ=160円台に 対ユーロで約15年ぶりの円安水準
ベルリン=寺西和男
31日の外国為替市場で円安が進み、ユーロに対して一時1ユーロ=160円台をつけ、2008年8月以来、約15年ぶりの円安ユーロ高水準になった。
日本銀行がこの日、金融緩和策の柱の一つである長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の修正を決めたが、市場では大きな修正とは受け止められなかった。逆に大規模な緩和が当面続くとの見方から、円を売ってユーロを買う動きが強まった。
欧州中央銀行(ECB)は26日の会合で、昨夏から10会合続けてきた利上げを停止し、金利を据え置いたが、当面は高い政策金利を維持することを示唆している。