米ニューヨーク(NY)州のアンドリュー・クオモ知事(民主党)が10日、辞任を表明した。州司法長官から認定された、女性11人へのセクハラは否定をしつつ、州議会が罷免(ひめん)手続きを進めた場合の政治的混乱などに触れ、「州民のために決断した」と理由を述べた。辞任は14日後に有効となり、キャシー・ホークル副知事が女性初のNY州知事に就任する。

NY州の司法長官は3日、クオモ氏が州職員ら計11人にセクハラ行為をしたという報告書を公表した。直後に、バイデン大統領が「辞任すべきだと思う」と表明するなど、民主党内からクオモ氏の辞任を求める声が高まっていた。州議会下院のヒースティー議長も「知事は下院民主党多数派の信頼を失った」との声明を出し、罷免に向けた手続きが進んでいた。