【1月7日 AFP】20日に次期米大統領夫人になるミシェル・オバマ(Michelle Obama)さんが、前週に放送されたCNNのインタビューで、初めて出会ったころのバラク・オバマ(Barack Obama)次期大統領について語った。

「(オバマ氏は)他人が自分をどう見ているかには興味がなかった。ファッションには関心がなかったけれど、地域社会のための仕事に夢中だった」とミシェル夫人は話す。「昔から実用本位の人だった。これからもそうでしょうね」

 ミシェル夫人が最初にオバマ氏の名前を聞いたときの反応は、おそらく世間一般の人と同じだったという。つまり、「バラク・オバマ?変な名前だわ」と思ったのだ。「少し変わり者で、オタクっぽい人に違いないと思ったの」

 ミシェル夫人が働く法律事務所にオバマ氏が雇われ、初めて出会った瞬間、「ビビビと来た」と言う。その後、ミシェル夫人はオバマ氏から話を聞き、オバマ氏の父親がケニア出身で、母親がカンザス州出身の白人であることや、オバマ氏がインドネシアで暮らしていたこともあることなどを知った。

「彼はおもしろくて、おごったところがなく、考え方も堅苦しくなかった。私に比べると複雑な生い立ちを持つ人間なのに、しっかりと地に足が着いていた」とミシェル夫人は話す。

 夫人によれば、オバマ氏のあまりカチっとしていないファッションスタイルでも目立っていた。シングルマザーや孫たちを育てる祖父母がいる地域社会で働いてきたオバマ氏は、ウォールストリート(Wall Street)流のボタンダウンのシャツは着ないのだという。

 オバマ氏に対する夫人の評価は、「外見をあまり気にしていない人」だ。その点は長年、変わっていないと言う。「結婚した当時のズボンやシャツを今でも持ってるの。だから、皆が彼をベストドレッサーだと言うのを聞くと笑っちゃうわ。長身で細身だから服を着ると見栄えするのかもしれない。でもよく見るとズボンには穴が空いているし、靴なんて古くてボロボロよ」(c)AFP