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2014.10.27 05:06

【菊花賞】ジャッカル、デビュー最速149日でV!(3/3ページ)

春のクラシックは無縁だったトーホウジャッカルが、クラシック最終戦を制した。酒井騎手はスタンドに向かって派手なガッツポーズ(撮影・佐藤雄彦)

春のクラシックは無縁だったトーホウジャッカルが、クラシック最終戦を制した。酒井騎手はスタンドに向かって派手なガッツポーズ(撮影・佐藤雄彦)【拡大】

 3年前の3月11日、東日本大震災発生から約2時間後に北海道日高町で誕生した。大きな影響はなかったというが、今度はデビュー前の2歳夏に腸炎を発症。半姉が今年のGIII・CBC賞を制したトーホウアマポーラで活躍を期待されながらも、体重が約50キロ減り、競走馬になれるかさえ危ぶまれた。

 当然、クラシック登録も第1回(2歳10月)、第2回(3歳1月)と見送られた。何とかデビューにこぎつけたのは、日本ダービー前日の5月31日(未勝利戦で10着)。そこから着実に力をつけて前走の神戸新聞杯3着で優先出走権を獲得して、200万円の追加登録料を払って参戦した。

 「どこまで成長してくれるか楽しみ」。酒井騎手の期待はどんどんと膨らんでいく。今後はひと息入れてからの思案になるが、スピード出世を果たした新星トーホウジャッカルは、まだまだ大仕事をやってのけそうだ。 (川端亮平)

★世界最速

 トーホウジャッカルの勝ちタイム3分1秒0は2006年にソングオブウインドがマークしたコース&レースレコード3分2秒7を1秒7も上回り、さらにナリタトップロードが01年阪神大賞典(阪神)でマークした3分2秒5をも1秒5更新する3000メートルの日本レコード。競馬は国によって馬場の構造などが異なるため、公式の世界レコードタイムは存在しないが、日本は高速馬場で知られ、主要距離の多くの日本レコードが世界最速。3000メートルもナリタトップロードの日本レコードがすでに世界最速だった。

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