県議会政倫審 現金受領13県議から聴取 大規模買収事件で

広島県議会の政治倫理審査会が開かれ、おととしの参議院選挙をめぐる大規模な買収事件で現金を受け取った13人の議員から説明を聞きました。

広島県議会の政治倫理審査会は18日、4回目の会合を開きおととしの参議院選挙をめぐる大規模な買収事件で公職選挙法違反の罪に問われている河井克行元法務大臣と有罪が確定した妻の案里氏から現金を受け取った13人の議員の聴取を行いました。
この中では中原委員長が▽現金を受け取った際の様子や、▽法律に違反するという認識があったかどうか、そして、▽県民に説明したいことなどを13人に質問しました。
これに対し、現金200万円を受け取った奥原信也議員は、「誠に申し訳なく深く反省している。西日本豪雨の復旧に粉骨砕身し、議員の職務を遂行することでみずからの政治責任を果たしたい」と述べました。
また河井元大臣の裁判で、受け取った現金について買収にはあたらないと証言した渡辺典子議員は、「検察側の言い分は極めて不当で証拠などもなく一方的な憶測に過ぎない。今後のことは、支援者と相談の上、私自身、まだまだつたないところがたくさんあると思うが、精いっぱい、仕事で返していきたい」と述べました。
審査会では、18日に聴取した内容を精査し、6月、次回の審査会を開くということです。