北朝鮮による拉致被害者で、福井県小浜市の地村富貴恵さん(48)は14日の記者会見で、北朝鮮で会った拉致被害者の田口八重子さん(不明当時22)と横田めぐみさん(同13)の印象を初めて詳しく語った。
富貴恵さんは、拉致から2カ月後の78年9月から、保志さんと結婚する直前の79年11月まで、田口さんと招待所で一緒に生活していたという。招待所の指導員は、同時期に田口さんの朝鮮名を「高恵玉(コ・ヘオク)」、富貴恵さんの朝鮮名を「李英玉(リ・ヨンオク)」とつけたという。
富貴恵さんは田口さんの印象について、「おない年だったので気があって、楽しく生活することができた。背が高くて、外見は大人っぽく見えたが、寂しがり屋で甘えん坊だったような気がする」と話した。
大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元死刑囚に日本語教育をし、田口さんと同一人物とされる「李恩恵(リ・ウネ)」の名に関しては、「私はそれは知らなかった」と述べた。
横田めぐみさんについては、「86年に初めて会った。物静かでおとなしい感じの人で、自分から進んで話しかけてくるタイプでなかった」とし、「(田口さんと横田さんの)ほかに会った日本人はいません」と述べた。
(10/14 22:49)
|