感染者の家に投石や落書き 首長ら「差別許されない」

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 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、三重県内で感染が確認された市民の家に石が投げ込まれてガラスが割られたり、壁に落書きされたりする被害が出ている。県内の首長からは「差別は許されない」などの呼びかけが相次いでいる。

 緊急事態宣言に基づく「緊急事態措置」を20日に発表した鈴木英敬知事は、同日の対策本部の本部員会議で、こうした嫌がらせ事例があったことを明らかにした。鈴木知事は「明日は我が身。誰がいつどこでかかるかわからない状況の中で傷つけ合っても意味がない。みんなが誹謗(ひぼう)中傷、差別や偏見をしないようにしなければならない」と話した。

 四日市市の森智広市長は21日の定例会見で記者の質問に答え、「正直言って驚いた」と述べた。その上で、森市長は「感染した人も、そうでない人も、一丸となって新型ウイルスに立ち向かわなければならない時期だけに、決してあってはならない行為だ。市内で起こらないよう、啓発していかなければならない」と語気を強めた。

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