当時17歳だった俳優のジミー・ベネットに性的暴行を加えたとして告発されているアーシア・アルジェント。彼女は暴行を否定しているけれど、アーシアと共に「Me Too」ムーブメントを続けてきたローズ・マッゴーワンは告発は事実だと主張、8月には「彼女は嘘をついている」と声明を出していた。

でも先週、ローズは自分の声明を否定する新たなメッセージを発表。「アーシア・アルジェントに関する8月27日の私の声明について、正しくない事柄が含まれていることに気がつきました。一番重大な間違いはジミー・ベネットは12歳の頃からアーシアに一方的にヌード写真を送りつけてきていたと言ったことです」とローズ。アーシアはローズのパートナーであるレイン・ドーブにベネットからヌード写真付きのテキストメッセージが送られてきていたことを打ち明けていた。ローズ曰く「私はアーシアとレインのやり取りを誤解していました。ベネットが不適切なメッセージを送ってきていたのは17歳のときにアーシアと再会して以降からだけでした。カリフォルニアでは17歳でも法的には未成年ですが、12歳とは違うのは明らかです」。

ローズは12歳の子どもが不適切なメールを送ってきているのを警察に届けなかったとして、アーシアを批判していた。「私は声明の中で、12歳が明らさまに性的なメッセージを送ってきているのにアーシアが大人として責任のある行動を取らなかったのかと責めました。でもその相手が12歳のときから間違った性的幻想を抱いていることを認めている17歳であれば、同じようには言うことはできません」。さらに「もっと早く私の間違いを正さなかったことを後悔しています。そのことでアーシアに謝りたい」とコメントも。

これに対してアーシアは「ローズが謝罪をしてくれたことに感謝している。でももしこれを早く表明してくれていれば私は『Xファクター』の仕事を今でもしていたし、ネット上でも生活の中でも『小児性愛者だ』と非難され続けることも避けられたでしょう」とツイート。アーシアはベネットに対する性的暴行を告発されてからオーディション番組イタリア版『Xファクター』の審査員を降板させられている。さらにアーシアはローズに「これからは自分のことに専念して、他の人を傷つけるのをやめなさいよね」とも。これまでローズを法的に訴えると抗議していたアーシア。今でも言葉に怒りはにじませているけれど裁判沙汰にはならないと見てよさそう。ローズとアーシアのバトルは収まったものの、先週はベネットがイタリアのテレビ番組に出演、アーシアから暴行を受けたと証言している。アーシアの父はアーシアが告発しているハーヴェイ・ワインスタインが関与していると主張し、ますます謎は深まるばかり。事件の真相が明らかになるのか、今後の報道に注目したい。

text: Yoko Nagasaka