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 法務省は29日朝、2人の死刑を執行した。今年6月以来の執行。2012年12月の第2次安倍政権発足以来、執行は6度目、計11人目となった。

 法務省によると、執行されたのは、01年に消費者金融・武富士弘前支店(青森県弘前市)に放火して従業員5人を殺害するなどした小林光弘死刑囚(56、仙台拘置支所で執行)と、群馬県安中市で01~05年、配下の組員を射殺するなど3件の殺人事件に関与した山口組系暴力団の元組長・高見沢勤死刑囚(59、東京拘置所で執行)。

 確定判決によると、小林死刑囚は01年5月、消費者金融・武富士弘前支店に油をまいて放火。従業員5人を殺害、4人を負傷させた強盗殺人や現住建造物等放火などの罪で07年4月に死刑が確定。今月、3回目の再審請求最高裁で棄却されていた。

 高見沢死刑囚は01年11月、配下の組員に指示し、詐欺事件の共犯だった建設作業員の男性(当時60)を安中市内の山林で射殺させた。05年4月には、組内部の対立から配下の組員(当時35)を同市内の組事務所で射殺。同年9月にも、配下の組員に指示し、対立する暴力団の組長(当時61)を射殺させた。