参院選鳥取選挙区の川上義博・党公認候補は参院選初日の4日夜、鳥取市内のホールで開かれた「地方が中心!鳥取の明日を考える集い」で1千人の参加者を前に自らの思いを語った。

 川上候補は、もともと自民党に所属して鳥取県議を2期、衆院議員を1期務めたのち、小泉政権当時の2005年、郵政民営化法案に反対したために、同年の衆院解散・総選挙で自民党から公認されずに無所属で出馬して惜敗。2007年の参院選で民主党公認を得て当選した経歴の持ち主。

集いにパネリストの一人として参加した馬淵澄夫幹事長代行

集いにパネリストの一人として参加した馬淵澄夫幹事長代行

 4日の集いで川上候補は「民主党はいま全国的に厳しい状況になっている。小泉さんは『ぼろぼろの自民党をぶっ壊す』と言って当時人気が出たが、いまはぼろぼろの民主党だ。離党していった人の中には、TPPや消費税を理由に挙げた人もいたが、実は『民主党では戦えない』と自己保身に走っただけだと思う。私は考え抜いたすえ、ぼろぼろの民主党でも逃げるわけにはいかない、民主党の復活・再生をこの手でなし遂げたいと思って踏ん張っている」と話し、参加者の大きな拍手を浴びた。

 「昨年の総選挙でTPP反対と言っていた自民党議員が、選挙が終わるとみんな賛成に回っている。郵政民営化でも、郵便が株式会社になれば、米国のヘッジファンドが入ってきて、不採算の郵便局を廃止しろと必ず言ってくるが、それではいったい不採算の地域に住む高齢者などの人々はどうなるのか。『選挙で公認しない』と脅されても、私としては従うわけにいかなかった。だから今回も私は逃げるわけにはいかない。民主党を一から立て直して、『あのとき民主党はだめだったが、だんだんよくなってきたね』と言われるようにがんばりたい」などと今回の出馬への決意を述べた。

 集いには馬淵澄夫幹事長代行も参加し、川上候補を「この鳥取の地域で先頭に立って暮らしを守る力になってきた議員だ」と述べて支援を訴えた。