雨の週明けの火曜である。なにか月曜と思ったのは勘違いだ。
それにしてもこのところ、連休続きでいささか困っている。
自分のような自由業は休みはなしの、休日も営業中だ。
それはそれで仕方ないけど、おつきあいのある出版社は印刷所の「支配下」にある。
だから、連休とか年末年始などは、特別進行でスケジュールはかなり前倒しになる。
これも仕方ないことだ。
困るのは、今回、発見したことなのだけど、家人の例の帯状疱疹であって、その発症時が、折も悪く、連休の前日の夜なのである。
こうなると、健常者さんには楽しい連休であるが、病人家族は実に困った次第だ。
それで昨日の家人のリサイタル@津田ホールは、演奏中に卒倒するかと心配したが、非常に良い出来でまずは安心した。
これは火事場の馬鹿力というやつであろう。(下のムービーのリンクをクリック!)
お客さんも前世紀のベルクとかヴォルフという地味な曲目(我々には面白いのだけど)に割には大変な入りであった。もともと、今回はあまり宣伝はしなかったのだけど、実にありがたい。
なんでも家人が大学時代に歌を教えたという、女性(年代は結構いってるのは当然)のファンの方がいらして、その甥というカメラ人類さんもつれてきた。
このニコンF2に55ミリのf1、2を首からぶらさげたイケメンは、なんでも佃の建築事務所勤務という。
それで、今度、清澄の外人立ち飲み屋で飲もうということになった。
その40年前の教え子さんが持参したのが、40年前の家人が登場している「音楽の友」なのである。「リゴレット三人娘」というアイドル張りの見開きグラビアだ。
すごいねえ。
国会図書館にもないような雑誌を持参されたのでその古文書を複写させてもらった。
帰りはMKタクシーで戻る。
例によって、花屋さんが開けるような花の数である。これはご厚意で実にありがたいのだけど、もらう身になってみると、ちょっと困ったこともある。
狭い住居が花だらけ。花束とフラワーアレンジメントのバリケード。
佃カルチエラタン。
一夜明けて、ニュースでチエ・ゲバラが殺害されて、40年が経過したことを知った。
革命の戦士も最近では、ファッションなどの流行りものに利用されて気の毒である。、
それより気の毒なのは、生き残ったフィデロの方か?
10時前にはヒルズ。
今日はワークスペース1に入る。
眼前は曇り空の東京であるが、仕事をするには格好の天候である。
今日は雨ならデジカメの日だ。
あ、カメラはR7で、昨日発見したムービーモード。そうそうゲバラの時代にはまだ、こういうのはなかったな。
ニュースは全部、16ミリのアリとかエクレール、フィルモなどで撮影していた。
そう言えば、ゲバラは大のカメラ人類であった。マグナムのルネブリが撮影したカットに、ゲバラが、ニコンS2に50ミリのf1、1付きを構えている写真がある。
思えば、偽ライカ同盟は10年前の今ころに設立された。だから、ゲバラを偽ライカ同盟の名誉会員にしようと思う。
「今日から新段階がはじまった」
これはゲバラ日記の冒頭の部分だけど、それをよく、自分のエッセイで真似ているのだし、ゲバラのTシャツも若いころは着古したし、ゲバちゃんはニコンS2好きだし、偽ライカ同盟の構成員たる資格はある。
それと、ゲバラが身分を隠していた時、その娘さんが一目みて、その人物が父親であることを感知したそうだが、それはその男性(ゲバラ)が、赤ワインを水で割って飲んでいるのを見て、それと気がついたそうだ。
こういう人間の行動のパターンは認識可能だ。だから、プラハなどで赤ワインをソーダでなく、水で割ったりすると、自分も革命家になったような気分だ。革命の赤旗の赤ワイン。
ああ、それとイカスモンのブログによれば、10月7日はデブシロの日であると、なったようだし、ついでにデブシロには偽ライカ同盟の「名誉猫」になってもらおうと思う。これはデブジロ本猫にお伺いせねばならない。
偽ライカ同盟の旗は、下に掲載の「偽ライカ同盟入門」という本の表紙になっているように、シンボルはライカインコなのである。ここに、デブシロのマークが入ると、さらに革命的な旗になるであろう。
http://video.mixi.jp/view_video.pl?video_id=1585730&owner_id=3052677
「十月」は革命の月である。
中野の「十月書房」も閉店して、もう10年であろうか。
(10:19)
ずーーーーーーーーーーーっと、銘機礼3のゲラを見る。
午後4時前に、六本木ヒルズ郵便局から出版社に発送。これで「手を離れ」た。
あとは、見本の仕上がりを待つのみ。
11年ぶりの銘機礼讃シリーズだ。思えばその間にハードカバーの本を20冊以上は出している勘定になる。(15:50)
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