• コメント

自民各派、解散・人事にらみ活動本格化 麻生派皮切り、資金パーティー

2020年07月15日07時08分

 自民党麻生派が16日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月から延期していた政治資金パーティーを各派に先んじて開く。他派も9~10月に相次ぎ行い、一部は合宿形式の研修会も実施。秋に取り沙汰される衆院解散・総選挙や内閣改造・自民党役員人事をにらみ、コロナ第2波も予想される中、派閥活動を本格化させる。

【点描・永田町】“絶滅危惧種”二階氏の変幻自在

 派閥パーティーは選挙の「軍資金」を集める重要な機会だ。例年は春から夏に開かれ、首相や党幹部、閣僚らが詰め掛け、会場は支持者で埋め尽くされる光景が広がる。今年はコロナに配慮して「新常態」での開催を模索、永田町の風景は一変しそうだ。
 東京都の新規感染者数が急増する中、麻生派は感染防止に細心の注意を払う。都内のホテルに大型スクリーンを設置した3会場を準備して出席者を分散。収容人数の5割以下となる約3000人を上限とし、従来の立食形式から着席に変更。飲食は提供せず、検温やマスク着用を求める。首相のあいさつは事前収録した動画を再生する。
 麻生派が真っ先に開くことから、副総理兼財務相が唱える「秋解散」への布石との臆測を呼んでいる。他派閥はこの場での首相や麻生氏の発言を注視するとともに、「コロナ下でのパーティーの参考にしたい」(二階派関係者)としている。
 研修会日程が決まっているのは3派閥。人事や「ポスト安倍」選びに向け、派内の結束を強める狙いもある。細田派は8月23~24日に、竹下派と石破派はそれぞれ9月7~8日に予定する。

コメントをする/見る

特集

政治用語

政治

コラム・連載

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ