松久淳オフィシャルサイト週松(自前)表紙 > トップ > HBS > ラブコメ
松久淳+田中渉/著 小学館/刊 定価1470円(税込) 2004年6月16日発売 彼女(25才・花屋店長、恋人いない歴1年11か月)は、彼と17年4か月ぶりに出会った。よりによって、人生最悪のタイミングでーー。 (版元より) 本書『ラブコメ』は、そのものズバリなタイトルからもご推察いただけるように、松久淳+田中渉が「ラブコメ」という映画的物語世界にまっこうから取り組み、そしてそれを見事に結実化させた新たな到達点となる作品です。 「天国の本屋 恋火」など、これまで「泣けるラブストーリー」のイメージが強かった著者コンビですが、本作『ラブコメ』でめざしたものは「きゅんとして嬉しくなるラブコメディ」。 「ノッティングヒルの恋人」や「ラブ・アクチュアリー」を見終わったあとのような、圧倒的に幸せな読後感を味わっていただければ幸甚です。 |
ラブコメ韓国版 タイトルはなぜか「バナナで釘を打つほど寂しい!」 |
新大橋で号泣したことそれぞれ1回。 松田真紀恵(人形町の花屋店長・25才)は恋をする暇もなかった。 朝5時に花市場に仕入れに行き、彼女を人生の師と仰ぐ涼子(21才・キャバクラ勤務との掛け持ち)のサポート、嫁に行ってヒマをもてあましている姉の美津恵の助けを受けながら、気が付けば夜の9時。初代店長の両親はとうの昔にハワイに移住し、店の片付けのあと自分で夕食の支度をしてお風呂に入る頃には、もう起床時間まで5時間しかない。 遊びに行くことはもちろん、流行りのドラマを見ることもできず(でも、時間があっても見ない)、友達と長電話することはおろか(そもそも電話の平均通話時間は用件のみの約20秒)、ペディキュアはいうに及ばずマニキュアを塗る時間もない(塗っても、すぐに剥げてしまうのだが。というかペディキュアを塗ったことも人生でいちどもない)。 そんなわけで、性格はきついわ、男っぽい言葉遣いながらものすごい美人なのに、もう1年11か月も恋をしていない。ところが、恋の神様のいたずらとでもいうべきか、ある日突然、元カレと20年以上彼女を慕い続けてきた幼なじみがあらわれる。 小説内小説というか劇中劇として、ほぼ同時進行の意想外のストーリーが交錯するのも圧巻の500枚。 ドキドキ×うるうる×キュンと切なく あたし、いまあいつとすごくキスしたい。 |