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平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」制作のお知らせ

平成27年度後期 連続テレビ小説
あさが来た

連続テレビ小説 第93作「あさが来た」は
“朝ドラ”初の江戸時代、幕末からスタートします。
激動の時代の大阪を明るく元気に駆け抜けたおてんば娘と
陽気にヒロインを支え続けたボンボン夫の
「おもろい夫婦」が
日本の朝を明るく照らす。
“びっくりぽん!”な物語です。

明治維新の荒波の少し前、生まれた時から許嫁を決められた姉妹がいた。
ふたりはそれぞれ大阪で一,二を争う両替商に嫁ぐものの、姉の嫁ぎ先は倒産!
ヒロインである妹の嫁ぎ先も蔵の中は空っぽ!
ヒロインは、「気前のいいボンボン」の夫から仕事を丸投げされ、戸惑いながらも
幾多の人の助けを得て事業を成功させ、
いつしか「大大阪(だいおおさか)」の一翼を担っていきます。

連続テレビ小説初の、「幕末」から語り起こす物語。
時代に先駆け、銀行、生保を設立し、後には日本最初の女子大学設立に
尽力した実在の人物・広岡浅子をモデルに「お金儲け」のためではなく、
「今より少しでもみんなが幸せな世の中の実現」のため、生き抜いたヒロインの物語を、
「おもろい夫婦」を縦軸に、「運命の姉妹」を横軸に、
さらにはヒロインへの応援者たちとの暖かな交流を絡めて描きます。

 



■モデルは、明治の女傑、広岡浅子
幕末から明治へ。この時代、女性が社会の表舞台に出ることは極めてまれでした。しかしその時代、商都大阪に溌剌とした女性がいました。江戸から明治、大正まで駆け抜けた、実業家であり、女性教育に尽力した広岡浅子その人です。
17才で嫁いだ先は、大阪でも有数の両替商。時代の変化で商売が立ち行かなくなったにもかかわらず、ボンボンの夫は「金儲けは性に合わんねん」と三味線など風雅に興じるばかり。夫は浅子に事業を託してしまいます。実業界に身を投じた浅子は夫の応援も得て炭鉱事業、銀行事業、生命保険事業など新しい分野に果敢にチャレンジしていきます。そして女子教育のため日本ではじめての女子大学設立に尽力します。
広岡浅子の座右の銘は「九転び十起き」。ことわざより2回多い。
転んでも転んでも何度でも起き上がっていく精神の持ち主です。

※実在の人物をモデルとしますが、激動の時代を生きた夫婦の愛の物語として大胆に再構成し、登場人物や団体は改称し、フィクションとしてお届けします。


■脚本家の言葉 ・・・大森美香
《出る杭》は打たれると申しますが、《出る女性の杭》というのは、さらにとことん打ちのめされやすいように思います。幕末から明治大正の時代に、丁稚を相撲で投げ飛ばし、女だてらに炭坑事業や銀行経営に乗り出すなど目立ちに目立った実業家・広岡浅子さんも当時はどれだけ打たれまくったことでしょう。しかし浅子さんのまわりには、彼女を愛し支えてくれる優しい夫と、打たれても打たれても決して屈しないその姿に思わず手を貸した多くの人々の姿がありました。
このドラマはその浅子さんをモデルに、決して戦うのではなく柔らかな力で人々を巻き込みながら道を切り開いていった楽しい女性・あさの人生と、運命の許嫁であった夫との愛の物語、そして二人を取り巻く個性豊かな家族や歴史に名を残す偉人たちとの温かな人情劇を描きます。
10年ぶりの朝ドラ執筆に身の引き締まる想いです。どうぞご期待ください。

<大森美香 プロフィール>
福岡県生まれ。テレビ局勤務を経て、脚本家に。2005年「不機嫌なジーン」で第23回向田邦子賞を史上最年少で受賞。連続テレビ小説執筆は、平成17年度「風のハルカ」以来2度目。NHKでの最近の作品は正月時代劇「桜ほうさら」、ドラマ10「聖女」、スペシャルドラマ「妻たちの新幹線」。脚本家のほか映画監督や小説家としても活躍。


■制作にあたって ・・・制作統括 佐野元彦
今回のドラマのヒロインのモデルである広岡浅子さんは、幕末から大正期にかけて生きた実業家であり、教育者です。浅子さんが残された業績を知った時、素直に、「こんな素敵なスーパーレディーが存在したんだ!」と感動しました。
しかし、今回、原案とさせて頂いた古川先生の「小説 土佐堀川」を読む中で、多くの人との出会いに、助けられ成長してゆく「ひとりの女の子」の姿が脳裏に浮かんできました。
未だ女性に参政権すらなかった時代、「一生懸命なひとりの女の子」が人生の階段を上る姿に、明治維新の偉人たちを始め、多くの人たちが手を差し伸べたのだなと。
そして、誰よりも大きく温かな手を差し伸べた人物は、生涯、あたかも黒子のように生きた、「器の大きな夫」だった・・・
今、私は、フィクションとして、脚本家・大森美香さんと「奇跡の夫婦の物語」を紡いでゆく挑戦にワクワクしています。


■物語
この物語のヒロインの名は、あさ。幕末、京都の豪商の次女に生まれたあさは、相撲が大好きでおてんば娘。琴や裁縫などの習い事に熱心な姉、はつとは好対照。あさは大阪有数の両替商、加野屋の次男、新次郎と結婚することが親同士の約束で決まっていましたが、物心つく頃には「嫁なんかいかない」と猛反発。そんなあさは、ひょんなきっかけでその許嫁、新次郎の飄々とした魅力に引き込まれ、恋に目覚めます。
心ときめかせ嫁いだものの、時代の流れに合わなくなった両替商の経営は火の車。ボンボンの夫、新次郎は「金儲けは性に合わんねん」と三味線など風雅に興じるばかり。いよいよ倒産かという時、新次郎が持ち込んだのは炭鉱経営の話。「これからは石炭の時代らしいで。いっちょ行ってきてくれへんか?」という夫の無茶振りで単身、九州に向かったあさを待ち受けていたのは、炭鉱の男たち。自ら率先して坑内に入るあさの姿に、男たちの中から、ひとりふたりと協力者が現れ、炭鉱は「やりがいのある職場」へ生まれ変わっていきます。
一方、お転婆で叱られてばかりいたあさをいつも助けていた優しい姉、はつは、大阪で一番大きい両替商の山王寺屋に嫁ぎます。しかし、両替商という時代遅れの稼業にこだわり続けた山王寺屋は、明治維新の荒波に乗り切れず倒産してしまいます。夜逃げ同然で姿を消してしまった姉のはつとようやく巡り合えたあさは、お金の援助を申し出ます。しかし姉夫婦はその申し出を断り、自分たちの力で再出発していきます。その後、姉妹はお互いの人生の浮き沈みに関係なく支えあっていきます。
実業家として奮闘するあさは、男社会ゆえなかなか認められず苦労の連続です。そんな中、大隈重信や伊藤博文、五代友厚など、明治の偉人たちが折に触れ、あさに手を差し伸べます。「新しい事業を始めたい人を支援する存在であれ!」との言葉を託されたあさは、銀行経営を引き受け、多くの人の志を支援していきます。また日本で初めての女子行員を育成していきます。
「妻への応援」に徹していた夫・新次郎も「働く妻の背中」を見続け、お金儲けという事でない、「仕事の意義」を感じ動き始めます。時は流れ一人娘も嫁ぎ、ふたりが最後に引き受けた仕事は「女子教育の発展は社会の発展につながる」との考えから日本最初の女子大学校の設立でした。


■タイトル「あさが来た」について
朝が来ると明るくなる。新しい世界が始まるのです。
ヒロインの名前は、“あさ”。明るく元気な“あさ”が来るとまわりが明るくなる。
社会を明るくするドラマにしたい、という思いをタイトルに込めました。

 



 平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」

【放送予定】
 2015年9月28日(月)~2016年4月2日(土)《全156回》

【制作スケジュール】
 2015年1月~2月  ヒロインオーディション
 2015年2月~4月  ヒロイン決定、出演者発表
 2015年5月      クランクイン予定

【原案】
 古川智映子 「小説 土佐堀川」

【脚本】
 大森美香

【演出】
 西谷真一、新田真三、佐々木善春

【制作統括】
 佐野元彦

【プロデューサー】
 福岡利武

 

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