Go to Contents Go to Navigation

ソウル雑踏事故 緊急通報システムの改善必要=韓国政府

記事一覧 2022.11.04 15:21

【ソウル聯合ニュース】ソウル・梨泰院で150人以上が亡くなった雑踏事故を巡り、韓国の方文圭(パン・ムンギュ)国務調整室長は4日の中央災難(災害)安全対策本部の記者会見で、「これまで構築してきた災難通信網が今回、効果的に活用されなかったことについて調査が行われる必要がある」と述べた。

政府世宗庁舎で開かれた中央災難安全対策本部の記者会見で発言する方文圭・国務調整室長=4日、世宗(聯合ニュース)

政府世宗庁舎で開かれた中央災難安全対策本部の記者会見で発言する方文圭・国務調整室長=4日、世宗(聯合ニュース)

 方氏は今回の事故で緊急通報の「112番」(警察)と「119番」(消防・救急)の統合を求める声が上がっていることについては、「112番と119番の報告システムが統合される必要性に関しては誰もが共感していると思う」として、「速やかな改善措置が必要だ」と述べた。事故発生の約4時間前から現場の危険性を訴える112番通報が計11件あったが、災害対応の司令塔機能を担う行政安全部の中央災難安全対策本部には112番通報の報告を受けるシステムがない。このため、事故が起きた午後10時15分ごろに119通報があってから情報が伝わり、対応が遅れたとの指摘が出ている。

 事故現場周辺の違法建築物のため道幅が狭くなったことが、事故の原因の一つになったとの指摘については、建築主が罰金を支払って建築物を維持してきたとして、「(現制度の)実効性を確保する方策を議論している」と述べた。国土交通部が事故現場周辺の17の建築物を調べた結果、8カ所が建築法に違反していることが明らかになった。違法建築物が事故の直接的な原因になったかどうかに関しては「警察が捜査している」と述べた。

 一方、外交部の李雨成(イ・ウソン)海外安全管理企画官は事故で亡くなった日本人2人を含む外国人26人について、4日午前9時時点で5人の遺体が本国に搬送され、この日に4人の遺体が本国に戻ると明らかにした。26人のうち12人の遺族が支援金の申請を完了したという。

 先月29日夜に発生した事故により、156人が死亡、191人が負傷した。負傷者のうち重傷者が33人で、死者のうち26人が外国人だった。

kimchiboxs@yna.co.kr

キーワード
注目キーワード
スクラップの多い記事
more
more
ホーム ページのトップへ
情報をお寄せください
聯合ニュース日本語版では、イベントの開催告知、取材案内、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報をお待ちしております。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。
お問い合わせ
聯合ニュース日本語版に関する記事やコンテンツ使用などについてのお問い合わせは( japanese@yna.co.kr )へ。 イベントなどの開催告知、取材要請、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報も同メールアドレスで受け付けています。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。