おったまげた肝ったま | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

さむいー!きょうさむすぎるー!!

こんな寒くて悪天候なのにもかかわらず、

本日もたくさんのお客様に来ていただきました。

長時間並ばれた方も多かったですよね。

風邪ひかないよう暖かくしてくださいね!

 

 

そんな今朝、

残念ながらオロシザメとユメナマコの死亡が確認されました。

 

オロシザメは

11日(土)に搬入されて、2週間経っていました。

 

全長630㎜♀個体。

 

 

ちなみに前回2014年3月に搬入した♂個体

見比べてもお腹の大きさが違いますよね。

中に、卵?赤ちゃん?がいるだろうと思っていました。

 

 

実際どうだったのでしょうか。

解剖してみました。

 

 

 

※閲覧注意!

  解剖写真多数

 

 

 

硬い硬いおろし金のようなサメ肌を

ハサミでじょきじょき切っていきます。

中は…

 

大きな肝臓!

 

 

 

のみ!

 

 

体重3,000gにして肝臓だけで800g

 

お、大きい…

 

浮力を調整しているとはいえ、この大きさ。

内臓のほとんどが肝臓でした。

この状態で妊娠したらどんだけお腹大きくなるのでしょうか…

 

そして、胃や腸を確認しましたが、何も入ってませんでした。

腸内にはらせん弁はありませんでした。

 

 

くち。

意外と?口は小さいですね、

この口で、何を食べているんだろう…

 

そして歯は、骨格を取り出し標本作成に入っております。

 

途中ですがこんな感じ。

上と下とで、歯の形状が異なります。

 

もう少し肉をとって、乾燥させます。

皮も貴重なので、取り出し乾燥させる予定です。

何らかの形で皆様の目に触れるよう準備を進めていきますね。

 

 

 

なんだか、また謎が深まった気がします。

オロシザメさん、ありがとう。

 

 

のべ