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更新日:2014.10.15

緒方孝市新監督就任会見

10月15日(水)、来シーズンより広島東洋カープ第19代目監督に就任する緒方孝市新監督による就任会見を行いました。
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≪緒方孝市新監督コメント≫

この度、広島東洋カープの監督に就任することになりました緒方です。
カープ一筋28年、これが自分にとって最後の大きな仕事だと思い、信念を持って誠心誠意、そしてこの監督業を全うしていきたいと思います。
今シーズン最後の最後で勝ちきれなかった悔しい思いを、来シーズンはリーグ優勝、そして日本一という形に変えて頑張りたいと思います。
宜しくお願いします。

監督という責任の大きさ・名誉を考えると、今この場でこうやって話していても大変緊張しています。
球団から正式に要請を受けたのは昨日です。
ただ、野村前監督が辞任を発表した後、「監督の話があったら受けるか」という話は球団からありました。
正式に話をいただいた際、カープにはたくさんの素晴らしいOBの方々がいる中で自分がやっていいのかという思いが一番にありました。
ただ、自分の中で監督を断る理由がなかったし、今やっている野球を続けていけば必ずチームは優勝できる、それを自分がやってやろうという思いで決意しました。
球団と話をした際、最初の第一声が「来年優勝するぞ」という言葉だったので「僕もそのつもりです」と答えました。

正式発表より先に報道が出てしまっていたので、自分から家族を集めて話をした時には驚きとかはなかったです。
ただ、家族に話終えた時には「頑張って」という言葉を一斉にもらいました。

現役時代からたくさんの監督にご指導いただきました。
三村監督の時には誉められたことはほとんどなく、怒られてばかりだったのですが、とにかく野球を本当にしっかり教えていただきました。
そして、三村監督が辞められるときに「良い選手になったな」と一言だけ言っていただいたことが自分の中でかなり頭に残っていているので、自分が理想とするなら三村監督のような監督像です。

監督として私の目指す野球は、ここ数年やってきたことを継続するということを基本線においています。
その中で、優勝するために、もう一度投手力を含めた守りの野球というのを徹底的に行い、攻撃面ではもっともっと使えるはずの機動力を全面に出していきたいです。
そして、接戦に持ち込んだ時にしっかりと勝ちきれる野球を目指していきたいと思います。
この5年間、コーチとして本当に色んな角度から野球を勉強させていただきました。
特に今年1年は監督の側について、野球というスポーツは本当に難しいなと痛感しました。
作戦面や采配面、特に選手の使い方というのは監督の側にいて充分感じさせられることがありました。
それを今度は自分流でやらないといけないので、今頭をフル回転して来シーズンを睨んだ野球を常に考えています。

チームは今世代交代が済んで、若い選手がかなり多くなっています。
そういった状況の中で、1年間通して力を出し切ることの難しさ、そして後半戦の大事な時期に怪我で離脱するということもあって最後に勝ちきれなかった若さや経験の無さというのを感じさせれる1年でもありました。

自分の信念である全力プレーを徹底的に選手に伝えたいと思います。
気持ちの強い選手たちの集まりにしないと勝てないと思うので、気の抜いたプレーや、怠慢プレーというのは絶対に許しません。
秋季練習からは主にピッチャーのブルペンのほうにしっかりと足を運んで、投球練習や守備練習を見たいと思います。
この5年間はほとんど野手につきっきりだったので、まずはマンツーマンでコミュニケーションをしっかり取っていきたいと思っています。
カープは今若い選手が特に多く、丸・菊池らの世代の選手が中心になっているのは事実です。
ああいう選手を一人でも多く育てたいという思いでいます。

今後は、若手選手がフェニックスリーグで試合をしているのでそこに行って、選手・そして2軍のスタッフに声を掛けたいと思います。
そして10月20日から全体練習として、このマツダ スタジアムからスタートし、守り・機動力ということをしっかり伝えて、それに沿った練習をしっかりとしてもらいたいと思います。
練習が厳しいのは当たり前です。
昨年、今年と3位という結果で、特に今年の3位はファンの皆さんも本当に悔しかったと思います。
それは僕らも一緒です。
ただ、3位が悔しかったわけではなく、優勝できなかったことが悔しかったわけで、この悔しさを来シーズン、リーグ優勝・日本一に向かっていくだけです。

来シーズン期待してください!
宜しくお願いします!

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