香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は4日の記者会見で、5月8日に実施される次期行政長官選に出馬しないことを明らかにした。中国政府も同意しているという。一方、香港メディアは、元警察トップで民主派弾圧を指揮してきた政府ナンバー2の李家超(ジョン・リー)政務長官が立候補する見通しだと報じている。
林鄭氏は会見で、選挙に出馬しない理由について「家族のことを考えた」とだけ述べた。昨年3月に全国人民代表大会(全人代)に出席するため北京を訪れた際、不出馬の意向を中国政府に伝え、「中央(政府)から理解を得ていた」と語った。
香港メディアによると、林鄭…
- 【視点】
林鄭氏が出馬して二期目の行政長官を務めると思われていましたが、そうもいかなくなったようです。香港の行政長官を誰がいつまで務めるかというのは、制度の枠組みも一応の選挙の仕組みもありますが、結局は中央政府の意向次第です。昨年の選挙制度の改変でそ
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