本文へジャンプ
[2007年 1月 7日]
記事検索
ここから本文ニューストップ > 社会 > 話題 > 記事全文

記事全文

ソフトバンク:携帯電話CMに「いじめ助長」の抗議相次ぐ

 ソフトバンクモバイル(本社・東京都港区)の携帯電話料金のCMに、「いじめを助長する」との抗議が相次いでいる。特定の時間帯なら同社の携帯電話同士の通話が無料となることをPRする中で、同社以外の携帯電話を使う人は仲間外れにされるともとれる部分があるため。同社は「CMは当初の予定通りに24日で終了する。ご意見は今後に生かしたい」と説明するが、いじめが社会問題化する中、不快に感じる視聴者が多かったようだ。

 11日から全国のテレビ局で放送されている同社の「ゴールドプラン」のCM。女子大生4人が登場し、「試合の件は電話して」「いいよ。私にかけるとお金がかかるし」「あ、そっか。ソフトバンクじゃないんだ」などと会話する。さらに、料金の説明とともに「友達は大切に」というテロップを流している。同社は苦情件数を公表していないが、「いろいろなご意見はいただいている」と話す。

 日本広告審査機構(JARO)には、「いじめを助長する」「やりすぎ」などの苦情が相次いでいるという。寄せられる意見は通常は週に30〜50件だが、このCMだけで11〜17日に250件以上あった。JAROは「これだけいじめが問題になっている中、問題と感じる人が多かったのでは」と推測する。ネット上では「通話料が無料じゃないと友達になれないのか」などという書き込みが殺到している掲示板もある。

 同社は「ターゲットは中高生や大学生で、『通話が無料なので、友達と交流を増やしてほしい』という思いを表現した。いじめを意識してつくったものではないが誤解を招いた。視聴者の意見を今後もCM制作に生かしていきたい」と話している。【長野宏美】

毎日新聞 2006年12月24日 3時00分

Copyright 2005-2007 THE MAINICHI NEWSPAPERS. All rights reserved.
MSN毎日インタラクティブに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は毎日新聞社またはその情報提供者に属します。
著作権プライバシーよくある質問毎日新聞からご意見読者投稿RSSについて