河井元法相 大規模買収事件「起訴相当」の地方議員ら起訴へ

河井克行元法務大臣の実刑判決が確定した3年前の参議院選挙をめぐる大規模買収事件で、現金を受け取ったとされながら不起訴となり検察審査会が「起訴相当」と議決した広島の地方議員ら35人について、東京地検特捜部が一転して起訴する方向で検討していることが関係者への取材で分かりました。大半は略式起訴する方向で調整を進めるものとみられます。

河井克行元法務大臣の実刑判決が確定した3年前の参議院選挙をめぐる大規模買収事件では、ことし1月、東京の検察審査会が、裁判で現金を受け取ったと認定されたものの不起訴となった広島の地方議員ら100人のうち35人を「起訴相当」、46人を「不起訴不当」と議決したと公表しました。

東京地検特捜部は議員らから改めて任意で事情を聴くなど再捜査を進めていますが、「起訴相当」とされた35人については一転して、起訴する方向で検討を進めていることが関係者への取材で分かりました。

大半を略式起訴し、買収の趣旨を否定している一部の議員らについては正式に起訴する方向で検討しているものとみられます。

一方、特捜部は「不起訴不当」とされた46人については改めて不起訴にするとみられ、その場合、検察審査会の2回目の審査は行われず、捜査は終わることになります。