ビデオ判定を正式導入=ロシアW杯で適用へ-サッカー規則改正

 サッカーの規則改正を協議する国際サッカー評議会(IFAB)は3日、スイスのチューリヒで年次総会を開き、ビデオ判定(VAR=ビデオ・アシスタントレフェリー)の正式導入を決定した。6月に開幕するワールドカップ(W杯)ロシア大会で適用される見通しとなった。
 VARは得点やPKなどの他、退場処分など勝敗を左右する場面での誤審を防ぐことが目的。2016年から2年間、国際サッカー連盟(FIFA)主催大会や各国リーグなどで試験的に導入された。その結果、公式戦804試合の統計で、ビデオ判定された事案の約57%が得点とPKの有無の確認だった。533試合では判定確認が行われなかった。
 一方、映像確認によって試合進行が妨げられることが批判されているが、1事案に要する確認作業時間は平均60秒で、試合全体の所要時間の1%以下だった。
 設備や人件費などコスト面の課題も残すが、日本国内では日本協会とJリーグが今年から本格的なテストを始める。20年からJ1全試合での運用を目指している。
 サッカーでは画像技術によるゴール判定装置が14年W杯ブラジル大会で採用され、誤審防止を目的とした最新技術の導入が進んでいる。 (時事)(2018/03/03-23:58)

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