ツールヒントと情報ヒント
適切なコントロールかどうかの判断基準
デザイン コンセプト
使用パターン
ガイドライン
タイムアウト
配置
ツールヒント
情報ヒント
スタート メニューの情報ヒント
クイック起動のツールヒント
コントロール パネルの情報ヒント
アイコン
ドキュメント
"ツールヒント" とは、ラベルのないツール バーのコントロールやコマンド ボタンなど、ラベルのないコントロールをポイントしたときに表示される小さなポップアップ ウィンドウのことです。
ツール バーのボタンに表示される典型的なツールヒント
ツールヒントはとても便利なので、関連コントロールとして、ツールヒント以上に詳細なテキストを示すことができる情報ヒントというコントロールもあります。
"情報ヒント" とは、ポイントされたオブジェクトの簡潔な説明を表示する小さなポップアップ ウィンドウのことです。説明が表示されるオブジェクトには、ツール バーのコントロール、アイコン、グラフィック、リンク、Windows® エクスプローラーのオブジェクト、スタート メニューのアイテム、タスク バーのボタンなどがあります。情報ヒントは段階的表示の形式で表示されるため、情報ヒントを使用すると、画面上に常に説明テキストを表示しておく必要がなくなります。
典型的な情報ヒント
ここでは、説明の目的上、ツールヒントと情報ヒントをまとめて "ヒント" と呼びます。
ヒントは、知られていないかなじみのないオブジェクトについて、ユーザー インターフェイス (UI) で直接説明が表示されない場合に、ユーザーの理解を助けるものです。ヒントは、ユーザーがオブジェクトをポイントすると自動的に表示され、ユーザーがコントロールをクリックするか、マウスを動かすか、ヒントのタイムアウトになったときに画面から消えます。
開発者向け情報: 情報ヒントのコントロールはありません。情報ヒントは、ツールヒントのコントロールで実装されます。この 2 つの違いは、実装方法ではなく使用方法にあります。
注: バルーン、ツール バー、ヘルプに関するガイドラインは、それぞれ別の項目として記載しています。
適切なコントロールかどうかの判断基準
以下の点に基づいて判断します。
- ポイント時に表示する情報かどうか。該当しない場合は、別のコントロールを使用します。ヒントは、ユーザー操作の結果として表示するもので、一方的に表示するものではありません。これとは対照的に、バルーンは、通知と同様に一方的に表示できます。バルーンには、ソースを示す吹き出しが付いています。
- コントロールにテキスト ラベルがあるかどうか。該当しない場合は、ツールヒントでラベルを提供します。ほとんどのコントロールには、ツールヒントではなくラベルを付ける必要があることに注意してください。ツール バーのコントロールと、グラフィック ラベルが付いたコマンド ボタンには、ツールヒントを付けます。
- オブジェクトについて補足説明や詳細情報が得られると便利かどうか。該当する場合は、情報ヒントを使用します。ただしヒントのテキストは、主要タスクに不可欠なものではなく補足的なものである必要があります。不可欠なテキストは、ユーザーがわざわざ見つけ出さなくても済むように、UI に直接表示します。
- 補足情報がエラー、警告、状態についての情報かどうか。該当する場合は、バルーン、エラー メッセージ、またはステータス バーなど別の UI を使用します。例外として通知領域アイコンには、情報ヒントで状態情報を表示できます。
- ユーザーがヒントに対して対話操作を行う必要があるかどうか。該当する場合は、バルーンなど別のコントロールを使用します。ヒントはマウスを動かすと消えるため、ユーザーが対話操作を行うことはできません。
- ユーザーが補足情報を印刷するかどうか。該当する場合は、静的なコメント フィールドなど別のコントロールを使用します。ただし、より直接的に情報を表示するために、情報ヒントを使用することもできます。
この例では、Microsoft Word で静的なコメント フィールドが使用されており、ユーザーはコメントを印刷できます。
- ユーザーがヒントをわずわらしく感じるようなコンテキストかどうか。該当する場合は、何もしないことも含めて別の解決策を検討します。どうしてもヒントを使用する場合は、ユーザーがヒントの非表示を選択できるようにします。
ヒントを適切に使用すると、ユーザーとのコミュニケーションを向上できます。設計を改良して対処できる場合にヒントで代用することは避けます。グラフィック、ボタン、またはその他のオブジェクトを理解するために、ユーザーがいつもヒントを確認しなければならないのであれば、設計自体に問題があると判断し、修正してください。
デザイン コンセプト
ヒントは、ユーザー インターフェイスを簡略化する優れた方法です。ヒントが用意されていると、ユーザーは必要なときに最小限の努力で情報を得ることができます。また、ヒントでは画面領域を効率的に使用できるので、画面がすっきりします。しかし、うまく設計されていないヒントは、ユーザーの役に立つどころか邪魔になります。このようなヒントにならないようにするには、以下に示すデザイン コンセプトに従います。
見つけやすさ
ヒントは、ユーザーが一定時間オブジェクトをポイントすると自動的に表示されます。この少し時間を置いて表示されるしくみは、ヒントを便利にする一方で、気付かれにくくしてしまうこともあります。
ある程度ユーザーが慣れてくると、ユーザーは、ツール バーのボタン、グラフィック ボタン、スタート メニューのアイテム、通知領域アイコンなどの特定の標準オブジェクトにヒントが表示されることに、自然と気付くようになります。
標準的ではない場所では、ユーザーがヒントに気付くまでにもっと時間がかかります。ホット スポットやポインタの変更など、オブジェクトにヒントがあることを示す視覚的なヒントはありません。さらに悪いことに、UI を使い始めたばかりのユーザーなどは、マウス ポインターをあちこち移動させることが考えられます。オブジェクトにヒントがあることをユーザーが知るには、過去の経験か試行錯誤のどちらかが必要になります。
一貫した方法で使用することにより、ヒントは見つけやすく、予測しやすいものになります。いくつかのオブジェクトにヒントを用意した場合は、ユーザーが補足情報を必要とする類似のオブジェクトにもすべてヒントを用意します。ただし、有益かつ自明でないヒントを提供することを考えると、これは難しい場合があります。
見つけやすく一貫して役に立つヒントを提供することが難しい場合は、ヒントがなくても理解できるコントロール ラベルを使用する、インプレースの補足テキストを付けるなど、別の設計を考慮してください。
適切な情報
ヒントとして適切な情報には次の特徴があります。
- 簡潔。ヒントに使用されるポップアップ ウィンドウは、短い文または語句のテキストを書式付きで表示するのに適しています。書式が設定されていない長いテキストは、読みづらく、煩雑になります。
- 有益。ヒントのテキストには、参考になる情報が書かれている必要があります。明らかにわかっていることや、画面上に既にあるものの繰り返しであってはなりません。
- 補足的。ヒントのテキストは、常にユーザーが目にするとは限らないため、必ずしも読む必要のない補足情報にとどめます。重要な情報は、ヒントがなくても理解できるコントロール ラベルやインプレースの補足テキストを使用して伝えるようにします。
- 不変。ユーザーは一度確認したヒントが次回変わっているとは考えないため、状態情報などの動的なコンテンツの変化には気付かない可能性があります。ただし通知領域アイコンに表示されるヒントは例外です。これらのアイコンは状態を示すことが主な目的であるため、ユーザーはヒント情報の変化に気付きやすいといえます。
適切なタイムアウト
適切なタイミングでヒントが自動表示され消去されることは、ユーザーが各自の UI 環境をコントロールするうえで欠かせない条件です。ヒントには、次の 3 つのタイムアウト値があります。
- 初回表示。ポイントした状態でヒントが表示されるまでの時間です。既定値は 0.5 秒です。
- 再表示。ターゲット間を移動中に、1 つのターゲットをポイントした状態でヒントが表示されるまでの時間です。既定値は 0.1 秒です。
- 消去。ヒントが自動的に消去されるまでの時間です。既定値は 5 秒です。
初回表示と再表示の値が小さすぎると、意図しないときにヒントが表示されることが多くなり、ユーザーの邪魔になります。逆に値が大きすぎると、ヒントの表示が遅いと感じられたり、ヒントが発見されない場合があります。消去までの既定の時間は、ツールヒントに使用されているような短いヒント テキストに適した時間になっています。情報ヒントのテキストはもう少し長いため、表示時間も長くする必要があります。
適切な配置
ヒントは、ポイントされるオブジェクトの近くに配置します。通常はポインターの後方か、可能であればポインターの前方に配置し、ユーザーのオブジェクト操作の邪魔になる位置には配置しないようにします。ヒントがオブジェクトを隠してしまう場合は、ヒントをポインターから離し、オブジェクトに隣接する位置に配置します。オブジェクトとヒントとの関係性が明らかである限り、この配置でも問題はありません。ユーザーがプログラムのヒントを消すためだけにポインターを移動することがないようにします。
アクセシビリティ
ヒントは、アクセシビリティに関しては特殊な効果を持ちます。ヒントは、通常、オブジェクトをポイントすることにより表示されますが、キーボードでアクセスできるコントロールに付いているヒントであれば、スクリーン リーダーにも対応します。簡潔、有益、不変かつ補足的な情報を示す適切なヒントは、アクセシビリティ全般の向上につながります。事実、代替テキストとしてのヒント パターンは、グラフィックのアクセシビリティに推奨される方法です。ただし、ヒントが不適切に使用されると、重要な情報や動的な情報を取得するのが難しくなり、アクセシビリティの障害になります。
キーボードでアクセスできないコントロールにヒントが必要な場合は、コントロールへのアクセス方法を複数提供します。
この例では、ツール バーのボタンを使用しても、キーボードでアクセスできないツール バーのボタンの代わりに [印刷] コマンドのキーボード ショートカットを使用しても、印刷を実行できます。
最も重要な点
適切な位置に適切なタイミングで、簡潔、有益、不変かつ補足的な情報を表示する、見つけやすいヒントを設計します。
使用パターン
ヒントにはいくつかの使用パターンがあります。
ツールヒント ラベルのないコントロールまたはグリフに対してラベルを表示します。 |
このパターンのヒントはラベルとして機能するため、対象コントロールに応じて、ラベルのガイドラインに従ったテキストを使用します。
この例では、ツールヒントがコマンドのラベルになっています。 この例では、ツールヒントがグラフィック ボタンのラベルになっています。 この例では、ツールヒントがグリフのラベルになっています。 |
情報ヒント オブジェクトまたはコントロールの補足説明を表示します。 |
情報ヒントは、ツール バーのコントロール、アイコン (アイコン オーバーレイも含む)、リンク、タブ、段階的表示コントロール、カスタム コントロールなどのオブジェクトやコントロールについて説明するときに使用します。
この例では、情報ヒントでコントロールとオブジェクトについての補足情報が提供されています。 |
代替テキストとしての情報ヒント アクセシビリティのため、グラフィックに説明を提供します。 |
このパターンは、視力に障碍を持ち、スクリーン リーダーを使用すると考えられるユーザーを主な対象にしています。
この例では、情報ヒントでスタート メニューのグラフィックが説明されています。 |
サムネイル アイテムの縮小画像を表示します。 |
サムネイルを使用すると、ウィンドウやドキュメントが、簡単に認識できるグラフィックで表示されます。
この例では、Windows® タスク バーのアイテムにサムネイル ヒントが表示されています。 この例では、Windows フォト ギャラリーのアイテムにサムネイル ヒントが表示されています。 |
詳細な情報ヒント オブジェクトに関する詳細情報を表示します。 |
情報ヒントは、オブジェクトに関する詳細情報を表示したり、データを提供するのに効果的な方法です。
この例では、情報ヒントでオブジェクトに関する詳細情報とデータが提供されています。 |
スタート メニューの情報ヒント スタート メニューのアイテムを説明します。 |
スタート メニューには、プログラム名のほか、[ドキュメント]、[ピクチャ]、[コントロール パネル] などの Windows の重要なアクセス先が表示されます。このパターンのヒントは、スタート メニューのアイテムを説明します。ヒントの内容は、通常、プログラムやアクセス先の短い説明、ユーザーが実行できる主なタスクなどです。この説明は、スタート メニューの検索ボックス用にもインデックス登録され、ユーザーが必要なプログラムを検索するときの助けとなります。
この例では、情報ヒントでスタート メニューのプログラムが説明されています。 |
コントロール パネルの情報ヒント コントロール パネルのカテゴリまたはタスクを説明します。 |
このパターンのヒントでは、コントロール パネルのカテゴリやアイテムをユーザーが間違いなく選択できるようにするための補足情報が提供されます。
この例では、情報ヒントで、コントロール パネルの [ユーザー アカウント] カテゴリが説明されています。 |
完全な名前を表示する情報ヒント アイテムの名前が省略されていたりすべて表示されない場合に、完全な名前を表示します。 |
このパターンのヒントを使用すると、より小さい領域にアイテムを表示でき、水平スクロールも不要です。長さが不明な動的コンテンツには特に、このヒントが重要になります。他のパターンとは違い、リストやツリーでは、このヒントはソース オブジェクトに直接覆いかぶさるように表示されます。
この例では、ポイントしたアイテムの完全な名前が情報ヒントで表示されています。 |
状態の情報ヒント 通知領域のアイコンに状態情報を表示します。 |
ユーザーは一度確認したヒントが次回変わっているとは考えないため、ヒントは、通常、不変である必要があります。ただし通知領域のアイコンは例外です。これらのアイコンは状態を示すことが目的であり、また、状態テキストに使用できる画面領域はありません。
この例では、情報ヒントで通知領域のアイコンに状態情報が表示されています。 |
ガイドライン
タイムアウト
- 初回表示と再表示のタイムアウトには、既定値を使用します。次の場合は例外です。
- オブジェクトの横に、大きすぎない関連サムネイルを、間を置くことなくすぐに表示できる場合。ただし、大きすぎるサムネイル (小さいグラフィック オブジェクトに対する大きいサムネイル ヒントなど) や、関連オブジェクトを覆うサムネイルの場合は、初回表示のタイムアウトには既定値を使用します。
- ツールヒントの場合、消去タイムアウトには、5 秒の既定値を使用します。
- 情報ヒントの場合、消去タイムアウトは無効にします。開発者向け情報: 技術的には消去タイムアウトを無効にすることはできないので、最大値に設定します。
- アクセシビリティの観点から、タイムアウト値を最大値以外の値に設定する必要がある場合は、固定の時間にする代わりに SPI_GETMOUSEHOVERTIME および SPI_GETMESSAGEDURATION システム パラメーターの倍数を使用します。この方法を使用すると、ユーザーの速度に合わせてタイムアウトを調節できます。
配置
- ユーザーが確認または操作しようとするオブジェクトがヒントで隠れないようにします。ポインターとヒントが離れることになっても、ヒントは常にオブジェクトの脇に配置します。オブジェクトとヒントとの関係性が明らかである限り、多少離れても問題はありません。
- 例外: リストやツリーで使用される、完全な名前を表示するツールヒント。
間違った例:
正しい例:
正しい例では、情報ヒントはキャレットから離れていますが、検索ボックスを隠さないように配置されています。
間違った例:
正しい例:
正しい例では、下にあるテキストの方がずっと有用であるため、情報ヒントはテキストの邪魔にならないように配置されています。
- アイテム コレクションにヒントを表示する場合、ユーザーが次に確認または操作する可能性があるオブジェクトを隠さないようにします。水平にアイテムが並んでいる場合は、右にヒントを配置しないようにし、垂直にアイテムが並んでいる場合は、下にヒントを配置しないようにします。
間違った例:
正しい例:
間違った例では、ユーザーが次に操作する可能性の最も高いオブジェクトが、ヒントによって隠れています。
- ユーザーの妨げとなる可能性のある大きなヒントなどを使用する場合は、その情報が大多数のユーザーにとって有益であることを確認します。大多数のユーザーに有益とは言えない、邪魔になる可能性のあるヒントは、オプションにするか削除します。このようなヒントが表示されると、大多数のユーザーは、ヒントを消すためにターゲット オブジェクトからポインターを離さなくてはならなくなります。
ツールヒント
- ラベルのないコントロールにラベルを付けるには、ツールヒントを使用します。通常ツールヒントを使用するコントロールとしては、ツール バーのボタン、グラフィック ボタン、段階的表示コントロールがあります。テキスト ボックス、コンボ ボックスなどプロンプトの付いたコントロールは、ラベルがあるのが普通です。他のすべてのコントロールにも、明示的なラベルがあると考えられます。
- 語句を使用し、末尾に句読点は付けません。
- センテンス スタイルの大文字化を使用します。
- 例外: このガイドラインは、Windows Vista® 用の新しいものです。古いアプリケーションでは、大文字/小文字の形式が混在しないよう、タイトル スタイルの大文字化を採用してもかまいません。
- 追加情報が必要なコマンドのラベルには、省略記号を追加します。
- 通常のラベルと同様に、ツールヒントは短くします (通常、5 ワード (全角で約 15 文字) 以内)。ただし、あいまいになるよりは具体的になる方を優先します。
許容される例:
より良い例:
最も良い例:
間違った例:
以上の例では、最も良い例が簡潔かつ具体的です。間違った例は、不必要に説明が長くなっています。
- ツール バーのボタンにラベルが付けられている場合でも、有益であれば、ツールヒントで詳細を提供してもかまいません。既にラベルにある情報を繰り返したり言い直すことはしません。
正しい例:
この例では、ツールヒントで検索機能が説明されています。
間違った例:
この例では、ツールヒントは、既にラベルにある情報を繰り返すだけになっています。
- 一貫性を維持する目的でのみ、ラベル付きコントロールにツールヒントを付与する必要はありません。
この例では、ラベルのないツール バーのボタンにはツールヒントが表示され、ラベルのあるツール バーのボタンには表示されません。
- 適切である場合には常に、キーボード ショートカットと既定値を提供して、ツールヒントがより便利になるようにします。この追加情報はかっこで囲みます。キーボード ショートカットと既定値を提供することで、ラベル付きコントロールのツールヒントは、ただのラベルの繰り返しではない有益な情報になります。この追加テキストは、ツールヒントが簡潔かどうかを判断する際は考慮に入れないようにします。
この例では、Word のツール バーのツールヒントで、既定値とキーボード ショートカットが提供されています。
情報ヒント
- 標準的でない場所にある情報ヒントは、容易に発見できるように有用性よりも一貫性を重視します。ユーザーが補足情報を必要とする可能性が高いオブジェクトには、そのいくつかがわかりきった情報ヒントになる可能性があるとしても、すべてヒントを用意します。こうすることで、ユーザーは表示されない情報ヒントを待たずに済みます。
- 例外: 有益な情報ヒントが表示されるオブジェクトがごく一部だけになる場合は、情報ヒントの使用をやめて、代わりに、ヒントがなくても理解できるコントロール ラベルやインプレースの補足テキストを使用します。
- 文を使用し、末尾に句点を付けます。
- 例外: 通知領域アイコンの情報ヒントには、末尾に句読点を付けません。
- センテンス スタイルの大文字化を使用します。
- 未来形ではなく現在形を使用します。
- 同じ文法構造を使用します。同じ文法構造にするには、同じ役割を果たす語句を同じ形式で使用する必要があります。
- 例外: 完全な名前を表示する情報ヒント パターンの場合、情報ヒントのテキストでは、言い回し、大文字と小文字の区別、および句読点を対象コントロールと正確に一致させます。
- 情報ヒントは大きくならないようにします。大きな情報ヒントは読みづらく、対象オブジェクトの邪魔にならずに表示することが困難です。
- 内容が読みやすいように、情報ヒントに書式を設定します。書式が設定されていない大きなテキスト ブロックは、読みづらくなります。
間違った例:
正しい例:
正しい例では、テキストに書式が設定され、読みやすくなっています。
- 情報ヒント内で初めて略語を使用する場合は、正式名称の後にかっこ付きで略語を表記します。たとえば、「動的ホスト構成プロトコル (DHCP)」のように表記します。
スタート メニューの情報ヒント
- スタート メニューの情報ヒントでは、アイテムを簡潔に説明し、ユーザーがアイテムに対して実行できる主なタスクを示します。
- 有益な情報を提供します。ユーザーができることに焦点を当て、アイテムの名前を繰り返したり、説明の中でアイテムの名前を使用することは避けます。
- 具体的にします。一般的な動詞や、"その他のタスク" のようなどこにでも当てはまる語句は使用しません。重要な情報は、具体的に一覧にします。一覧にしない場合は、情報ヒントの一覧が完全な一覧でないことをユーザーが理解している必要があります。
- 簡潔にします。25 ワード (全角で約 75 文字) 以内で表記します。これより長い情報ヒントは、ユーザーに読む気を失わせます。
- 現在時制の動詞の命令形で始めます (英語の場合)。"create (作成)"、"edit (編集)"、"show (表示)"、"send (送信)" などを使用します。"管理する"、"開く" のような一般的な動詞はスタート メニューのほとんどのアイテムに当てはまるため、より具体的な動詞を優先し、要点だけを伝えます。
間違った例:
より良い例:
間違った例では、情報ヒントに一般的な動詞が使用されています。より良い例では、具体的な動詞で要点が示されていますが、"その他の" という不要な語も使用されています。
- 宣伝文句のような表現は使用しません。
間違った例:
この例では、情報ヒントが宣伝文句のようになっています。
- このパターンの情報ヒントは、スタート メニューの検索ボックス用にもインデックス登録されるので、ユーザーが検索する可能性が高い用語を使用して、プログラムの重要なタスクを説明します。また、キーワードや共通の類義語を使用するようにします。
間違った例:
正しい例:
正しい例では、情報ヒントに一般的な類義語が入っています。
- センテンス スタイルの大文字化を使用します。
- 開発者向け情報: スタート メニューの情報ヒントのテキストは、アイテムの Comment フィールドから表示されます。
クイック起動のツールヒント
- 次の形式でツールヒントを使用します: (完全なプログラム名) の起動
- 末尾に句読点は付けません。
- プログラムや機能について説明する追加テキストは使用しません。ユーザーは、クイック起動バーに表示されているプログラムを選択した時点で、既に目的を認識しています。
コントロール パネルの情報ヒント
- コントロール パネルの情報ヒントでは、コントロール パネルのタスクや構成するハードウェアとソフトウェアを簡潔に説明します。
- コントロール パネルの名前とアイコンには、情報ヒントが必要です。個々のタスクにツールヒントは表示しません。
- 有益な情報を提供します。ユーザーができることに焦点を当て、コントロール パネルのアイテムの名前を繰り返したり、説明の中でアイテムの名前を使用することは避けます。
- 具体的にします。一般的な動詞や、"その他のハードウェア" のようなどこにでも当てはまる語句は使用しません。重要な情報は、具体的に一覧にします。一覧にしない場合は、情報ヒントの一覧が完全な一覧でないことをユーザーが理解している必要があります。
間違った例:
正しい例:
正しい例では、構成されるハードウェアの種類が具体的に一覧表示されています。
- 簡潔にします。25 ワード (全角で約 75 文字) 以内で表記します。これより長い情報ヒントは、ユーザーに読む気を失わせます。
- 現在時制の動詞の命令形で始めます (英語の場合)。
正しい例:
インターネットの表示と接続の設定を行います。
視覚、聴覚、モビリティの設定を調整します。 - 要点だけを伝えます。"...の外観と機能の設定を表示または構成するために使用します"、"...のオプションを提供します" のような、コントロール パネルのどのアイテムにも当てはまる言い回しは使用しません。
- 宣伝文句のような表現は使用しません。
間違った例:
ディスク構成のどのようなニーズにも、1 か所で対応できます。 - このパターンの情報ヒントは、コントロール パネルの検索ボックス用にもインデックス登録されるので、ユーザーが検索する可能性が高い用語を使用して、アイテムを説明します。よく使用されるタスクやオブジェクトに共通の類義語を使用するようにします。
この例では、ユーザーが検索する可能性が高い用語でアイテムが説明されています。
- コントロール パネルのアイテムが他と混同される可能性がある場合は、情報ヒントでその違いを説明します。
間違った例:
この例では、どちらのコントロール パネルのアイテムもサウンドを設定するものですが、情報ヒントでその違いが説明されていません。
正しい例:
この例では、2 つのアイテムの違いがヒントではっきりと説明されています。
アイコン
Windows の以前のバージョンとは違い、Windows Vista では、ヒントにもアイコンを使用できます。
- ツールヒントにはアイコンを使用しません。
- 情報ヒントには、アイコンが認識や理解の助けになったり、アイコンによってコンテキストが提供される場合にのみ、アイコンを使用します。ほとんどの情報ヒントにはアイコンを使用しません。
この例では、情報ヒントにアイコンが使用され、アイコンとその意味を関連付けるのに役立っています。
- アイコンには Aero style を使用し、目立ちすぎないようにします。
一般的なアイコンのガイドラインと例については、「アイコン」を参照してください。
ドキュメント
ヒントに言及するときは、以下のことに留意します。
- プログラミングおよびその他の技術文書では、ヒントの種類 ("ツールヒント" または "情報ヒント") を示します。それ以外のドキュメントでは、単に "ヒント" と呼びます。
- "ツール ヒント" (スペースあり)、"ツールのヒント" などの表記は間違っています。
- ユーザー操作を説明する場合は、"ポイントする" を使用します。