女性が土俵 海外メディアも大きく伝える

女性が土俵 海外メディアも大きく伝える
土俵上で倒れた市長の救命処置にあたった女性に対し日本相撲協会の担当者が「女性は土俵から下りてください」とアナウンスしたことについて、欧米など海外のメディアも大きく伝えています。
このうち、アメリカの有力紙、ワシントン・ポストの電子版は「日本で男女平等の実現を目指す中で、女性が直面する壁が明確にあらわれた事例だ」と伝えています。

そして、「安倍総理大臣は、女性の社会進出を推し進める『ウーマノミクス』を推進しているが、女性はあらゆる場面で性差別のハードルにぶつかっている」として、日本が国際レベルの男女平等を実現しようとする一方、伝統や性差別が立ちはだかっている現実があると伝えています。

また、有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは「女性はいまや、男性の命を助けるために土俵に入ることができる」という皮肉交じりのタイトルで記事を掲載し、「今回の出来事で、相撲や歌舞伎など、日本の伝統的、そして文化的な分野で女性が置かれている不平等な立場に注目が集まった」としています。

そして、世界経済フォーラムが、世界144か国を対象に男女の格差を指数化してランキングを出している「ジェンダーギャップ指数」で、去年、日本は114位と低かったことを挙げています。