無党派層の5割が小池氏に、女性支持高く 朝日出口調査

2020東京都知事選挙

編集委員・堀江浩
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 新型コロナウイルス対策にあたる現職の存在感が大きく、小池百合子氏が幅広い層から得票したことが5日、朝日新聞社が実施した東京都知事選出口調査で分かった。

 小池氏には自民、公明支持層の8割、無党派層の54%が投票した。さらに立憲支持層の29%、共産支持層の17%も取り込んでいた。女性の支持が高く、全ての年代に浸透している。

 一方、宇都宮健児氏には支援を受けた立憲支持層の49%、共産支持層の67%が投票したが、無党派層からは15%だった。れいわ山本太郎氏は、れいわ支持層の95%をまとめたが、無党派層の支持は12%。維新推薦の小野泰輔氏は維新支持層の54%から得票したが、無党派層は10%にとどまった。

 新型コロナウイルスへの小池知事の対応を64%が「評価する」と答え、その75%が小池氏に投票していた。一方、「評価しない」34%の投票先は宇都宮氏27%、山本氏25%、小野氏17%に割れた。投票の際、最も重視した項目に「リーダーシップ」「実務能力」「経験や実績」を挙げた人は6~7割が小池氏に入れていた。

 候補者間で主張が分かれた東京五輪パラリンピックの開催について3択で聞くと、「中止する」37%、「来年の夏に開催する」36%、「再び延期する」25%の順だった。投票先は「来夏に開催」の71%が小池氏だったが、「中止」で39%、「再延期」でも57%が小池氏に投票していた。投票先を選ぶ上で東京五輪は優先度が低かったようだ。

 調査は60投票所で実施し、2755人から有効回答を得た。(編集委員・堀江浩)

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