【ワシントン=共同】米国土安全保障省や連邦捜査局(FBI)などは26日、北朝鮮のハッカー集団が2月以降、不正に資金を得るため外国の銀行にサイバー攻撃を仕掛けているとして各国に警戒を呼び掛けた。入手した資金は核兵器や弾道ミサイルの開発に使われる恐れがあるとしている。
ハッカー集団は北朝鮮の情報機関、偵察総局の傘下にあるとみられ、2015年以降、日本を含む30カ国以上の金融機関にサイバー攻撃を仕掛けた可能性が高いとしている。昨年、動きが静まったものの、今年2月に活動を再開した。
2月以降、被害が出たかどうかは明らかにしていないが、16年にはバングラデシュの銀行から8100万ドル(約86億円)を盗んだと指摘した。