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「iPSで肝臓」臨床研究へ…横浜市大チーム

 あらゆる細胞に変化できるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、人間の肝臓を作る研究を進める横浜市立大学の谷口英樹教授らの研究チームが3日、この技術の臨床研究を7〜10年後をめどに行う構想を明らかにした。

 研究チームは昨年6月、iPS細胞で作った肝細胞などを混ぜて培養する手法で人の肝臓を作製、これをマウスに移植し、正常に働くことを確かめたと学会で発表。この成果をまとめた論文が4日の英科学誌ネイチャー電子版に掲載されるのに合わせて、構想を公表した。

 構想によると、臨床研究の対象は、重い肝臓の病気を持つ赤ちゃん。へその緒の血液から、肝臓の培養に必要な細胞を採り、iPS細胞から作った正常な肝細胞と混ぜて、試験管内で小さな肝臓を大量に作る。肝臓が正常に働くことを確認した上で、生後数か月以内の赤ちゃんの体に移植する。

2013年7月4日10時03分  読売新聞)

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