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政治
宇宙から情報収集高める「新型衛星」打ち上げへ 中朝に対応
2014.5.6 05:07
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政府が地表の動きを察知する情報収集衛星のデータを早期に把握するため、新型の「光データ中継衛星」を打ち上げる方針を固めたことが5日、分かった。中国の海洋進出や北朝鮮の弾道ミサイル開発などへの防衛体制や災害対応を強化する。安倍晋三首相は4月下旬のオバマ米大統領との会談で「宇宙における防衛協力の推進」で一致しており、日本政府としても宇宙からの情報収集能力を高める方針だ。
政府は光データ中継衛星の開発に5年程度かけ、平成31年度の打ち上げを目指す。開発・打ち上げには約400億円を投入する計画で、27年度予算案に関連予算の一部を盛り込む。
光データ中継衛星は、地球を周回する情報収集衛星が撮影した地表の写真データなどを受け取り、地上のアンテナに送信する。情報収集衛星は地上にデータを送る時間が限られているが、大容量のデータを送信できる中継衛星を経由することで大幅な送信時間を確保できる。さらに、データを電波でなく光形式で送るため、他国による妨害や傍受を防ぐことも可能になる。
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