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思いやり予算8500億円要求 日本側に昨夏―ボルトン氏回想録

2020年06月23日07時13分

 【ワシントン時事】トランプ米政権の内幕を暴露したボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の回想録が日本時間23日発売された。ボルトン氏は、2021年度以降の在日米軍駐留経費の日本側負担「思いやり予算」に関し、昨年7月に訪日した際、日本側にトランプ大統領が年80億ドル(約8500億円)を望んでいることを伝えたと明かした。20年度予算に計上された思いやり予算約1993億円の4倍以上になる。

【コメントライナー】「それでもトランプ再選」という、これだけの「情報」

 時事通信などはこれまで、トランプ政権が約80億ドルへの増額を要求したことを報じているが、当時の政府高官が公に認めるのは初めて。一方、官房長官は22日の記者会見で「増額を要求された事実はない」と否定した。
 ボルトン氏は「トランプ氏だけが、彼の満足する数字を知っている」と指摘。「本当」の数字を推測することは無意味だと説明した。日本に対して、事前に警告を発することでトランプ氏の要求に対応する機会を与えたとも強調した。トランプ氏は、ボルトン氏に駐留米軍を撤収すると脅すことで、「(駐留経費の)交渉で有利になると語った」という。

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