ビデオ店犠牲者、全員身元判明　キャッツなんば店放火

　大阪・難波の個室ビデオ店放火殺人事件で、死亡した１６人のうちただ１人身元不明だった男性は滋賀県彦根市、羽淵辰雄さん（４４）であることが２４日、浪速署捜査本部の調べで分かった。発生から２４日目で全員の身元が判明した。

　羽淵さんは運転免許証など身元を直接示す所持品はなく確認が難航したが、きょうだいが持っていたへその緒のＤＮＡ型鑑定で特定した。

　事件は１日午前２時５５分ごろ、大阪市浪速区難波中の雑居ビル１階にある「キャッツなんば店」で発生。放火、殺人などの罪で起訴されている小川和弘被告（４６）が店内中央付近にある個室内で放火。

　店約２４０平方メートルを全焼させ店内にいた１６人を死なせた上、救急搬送された６人も殺害しようとしたとされる。うち４人が重軽傷を負った。