【楽天】Ｋスタ仮設スタンドを再建設へ

再改修されるＫスタ。内野特設スタンドは一部が撤去された

　楽天が本拠地であるＫスタの再改修工事を行っていることが２０日までに分かった。左翼席後方に建設された「栗駒」を除く全ての特設スタンドが、年内に撤去される。内野特設スタンド「蔵王」があった場所には、新たな仮設スタンドが建設される予定だ。

　特設スタンドは全て８月以降に建設したもの。１億円以上の総工費をかけ、立ち見席を含めた収容人数を約２万８０００人まで増やした。せっかくつくったスタンドを解体する背景には、Ｋスタならではの事情がある。

　同球場は宮城野原公園内にあり、都市公園法による規制を受ける。同公園内には陸上競技場など複数の建物があり、建造物の新設は困難な状況。ただ、使用期間が１年以内に制限される仮設スタンドであれば設置が可能となる。球団創設時の「２万８０００席」という公約を守るため、８月に“突貫工事”に踏み切った経緯があった。

　来季は１年間を通じて安定した席数を確保するため、仮設スタンドを再建設する。今月中にも概要が決まる予定で、立ち見席を除く席数は約２万６０００席となる見込み。池田敦司副社長（５６）は「さまざまな方法を検討中です」と話していた。