モーニング娘。に9期が入ったあたりからイメージチェンジを行ってきましたが、田中れいなや道重さゆみが卒業し、完全に新たなるモーニング娘。に変身しましたね。 

 

今回も3曲サウンドプロデュサーという立場で楽曲制作いたしました。 

 

ただ、9期も10期も大人から見れば、入ったばかりのイメージもありますが、数えれば加入から4年目5年目となるベテランの域に入ってきております。 

我々プロデュースサイドも彼女達の成長にあわせて意識を変えていかなければならない所でしょう。

 

 

 Oh my wish!

単に歌手になりたい!とか芸能人になりたい! みたいなざっくりとした気持ちで芸能界に入ってきても最初は楽しいし、何をしても新鮮。

2年目くらいまではなんとかなってもどんどん若くて新しい子が入ってくる世界でもあるので、新鮮なうちに本物になってないと失敗がウケて形になってるのもつかの間、すぐ飽きられて、おいてけぼりになってしまう事が往々にしてありますね。

 

夢を持って入って来たあのときの気持にもう一度戻って新鮮な気持でまた未来に向かってほしいと思い制作すすめてきました。 

 

バックトラックはかなりアッパーなので、ライブでは相当盛り上がるでしょう。 こういうメッセージを書きたくなるグループは色んなグループに歌詞を書いてきたけどモーニング娘。だけだなって思います。 

 

 

 「スカッとMy Heart

僕の得意分野というか、やはりビートの強いファンク系は本当に大好きで、なるだけたくさんのコードを使わずにそれでもポップにかっこ良く仕上げたいなっていつも思いながらチャレンジします。

ただ、演奏は楽しいけど、メロディがつまらない、もしくは、早く飽きるものもこういうファンク系には多いので、作曲しててもボツッたりライブやアルバムでは活躍するけど、シングルではどうなの!?なんて事もよくあるので、さじ加減が難しいんですよ。

それでも今回はこうやってシングルになるってことはバランスがとても良いということ。 後は、メンバーがどう歌いこなし、パフォーマンスするかって所に面白みを感じるわけです。 

 

ファンクものは熟練の渋めのボーカルが歌ったらそれはそれはかっこ良いものになるかとは思いますが、ちょっとたどたどしい前のめりな唄が必死で雰囲気出そうとするのもこれまた魅力の一つ。 価値観なんかは違うけど、ジャクソン5で歌うまだ幼かったマイケルジャクソンの声なんかも本当に心地よかったですからね。 

 

不慣れな新人12 期含めて人間だれしも褒められたいもの。 褒めて伸ばすなんて言うけど、本当だと思います。 ひとつひとつの出来事にまっすぐぶつかって行っている彼女達をこれからもたくさんたくさん褒めてあげてくださいね。 

 

 

「今すぐ飛び込む勇気」

この曲、作曲はたいせい 作詞は児玉雨子さんと三浦徳子さんの連名となっています。

 

このメロディ、力強さの中に泣き心があるという不思議な力を持つ曲。 アレンジは打ち込み色を強くせず、ギター本来の音色を生かして美しく仕上がっております。

音と音の隙間にボーカルがうまく顔を出すような感覚。 モーニング娘。には無かったタイプなので新鮮ですね。

女性の作詞家が主人公を「僕」としてるのもおもしろさの一つだと思います。 

 

プロデュース方針としては、3曲の音色(サウンド感)が飛び散りすぎないようにまとめることと、でも、3曲が似か寄らないようにすることという両側面、注意しました。 

そして作曲家やアレンジャーの素材感を殺さないように丁寧にトラックダウンをすすめていきました。

 シングル曲3曲ということで、プロデュースする方も大変ですが、レコーディングし、ダンスを覚え、ミュージックビデオを撮影し、プロモーションするメンバーも相当大変です。 

 

え?応援する方も大変って? 

はい、でも、そんなモーニング娘。をどうぞよろしくお願いします!