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五段構成と序破急

曲の展開

能や歌舞伎といった日本の古典芸能の作品は、序(じょ)・破(は)・急(きゅう)という構成を持っています。序は導入部、破は展開部、急は終結部という区分です。

歌舞伎舞踊ももちろんこの構成を取っていますが、他に5つの段階に分けることができます。この分け方を五段構成といい、「置」「出端」「クドキ」「踊り地」「チラシ」から成り立っています。これを序・破・急にあてはめると、「序」が「置」と「出端」、「破」は「クドキ」、「急」は「踊り地」と「チラシ」になります。

「踊り地」はストーリーから離れた部分ですから、ストーリーの流れを示す序・破・急の中で区分けするのは難しいのですが、ここでは「チラシ」と共に終結部ととらえ、「急」に分けました。

そして全てが五段構成というわけではなく、『娘道成寺』のように[置・出端・踊り地・クドキ・踊り地・チラシ]といった変則的なものもあります。けれども、どの作品も5つの要素の組み合わせで構成されています。

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