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    陸揚げの覚醒剤480キロ押収…組員ら5人逮捕

    • 覚醒剤の密輸に使われたとみられる船を調べる捜査員(30日午前7時42分、茨城県ひたちなか市の那珂湊漁港で)
      覚醒剤の密輸に使われたとみられる船を調べる捜査員(30日午前7時42分、茨城県ひたちなか市の那珂湊漁港で)

     茨城県の漁港で陸揚げされたとみられる覚醒剤約480キロ(末端価格約300億円)を茨城県警や警視庁などの合同捜査本部が押収したことが30日、捜査関係者への取材で分かった。

     1600万回分の使用量に相当する。近年では那覇市で昨年摘発された過去最多の約600キロに次ぐ押収量。合同捜査本部は、洋上取引による大規模密輸事件とみて、同日朝、釣り船や倉庫など茨城県内外の関係先約10か所を一斉捜索した。

     捜査関係者によると、覚醒剤は22日朝、同県ひたちなか市の那珂湊漁港で陸揚げされたとみられる。情報を入手した合同捜査本部が、同日、同県内で大量の覚醒剤を積んだトラックを発見。30日までに暴力団組員や外国人ら計5人を覚醒剤取締法違反(営利目的共同所持など)容疑で逮捕した。警察庁によると、昨年1年間に密輸事件で押収された覚醒剤は1428・4キロ。2002年以降最多で、約7割に台湾の犯罪組織が関与していた。合同捜査本部は今回押収した覚醒剤も台湾ルートで密輸された疑いがあるとみて調べを進める。

    2017年08月30日 15時33分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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