兵庫県立美術館(神戸市中央区)の屋上にある巨大なカエルのオブジェが、「美かえる」と命名されたことを祝う式典が7日、同美術館であり、「名付け親」の主婦山下美恵子さん(48)=同市西区=に蓑豊館長(70)から記念品が贈られた。
美かえるは、同美術館と同市立王子動物園(同市灘区)を結ぶ街路「ミュージアムロード」から見えるようにと、昨年9月下旬に設置した。オランダ人作家が制作し高さ約8メートル、幅約10メートル。愛称は同12月下旬、713点の応募の中から山下さんの提案が選ばれた。
この日は、蓑館長が「かえる」という言葉を阪神・淡路大震災からの文化復興のイメージに重ね、「復興のシンボルとして多くの人に、その名を呼んでもらいたい」とあいさつ。山下さんも「たくさんの人が美かえるに会いに来てほしい」と期待を込めた。(宮本万里子)
(2012/01/08 08:45)
Copyright© 2011 神戸新聞社 All Rights Reserved.